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【RSA Conference 2008】
業界のビッグネームたちが語る、情報セキュリティ対策の“勘所” Update

対策のカギは「情報中心型セキュリティ」のアプローチにあり

(2008年06月16日)

Generation Vの登場で求められる新たな対策

写真5:米国VeriSignの創業者兼会長、James Bidzos氏

 2日目の基調講演には、米国VeriSign創業者兼会長のジェームズ・ビゾス(James Bidzos)氏(写真5)が登壇し、次世代のインターネット利用に向けた新しいセキュリティ・ソリューションの必要性などについて語った。

 Bidzos氏の講演では、「Generation V」(VはVirtualのVを意味する)と称されるインターネット利用形態の変化にスポットが当てられた。Bidzos氏の言うGeneration Vとは、生まれたときからインターネットが存在し、性別や年齢、収入などを問わず、PCや携帯電話などを使って積極的にオンラインにアクセスしようと試みる世代のことを指す。「彼らは現実世界と仮想空間における行動に大きなギャップを感じていない。また、高校生以下のGeneration Vユーザーの多くが(インターネットを介して)ソーシャル・ネットワークを構築しており、われわれの世代から考えると隔世の感がある」とBidzos氏は指摘する。

 Generation Vの登場により、インターネットへのアクセス手段は多様化し、常にネットワークが接続された状態で大量のデータがやり取りされるようになった。例えば、YouTubeの帯域幅は、「2000年のインターネット全体の帯域幅とほぼ同じ」(Bidzos氏)であるという。

RSA Conference 2008の展示会場。多数の来場者が押し寄せるなか、350社以上の出展ベンダー各社が自社製品の紹介やデモを行った

 企業の場合、ファイアウォールの内側であれば、それなりのセキュリティを確立することができる。ユーザー数が限られているので予算を正当化することもできるし、セキュリティ・システムを一元管理することも不可能ではない。しかし、Generation V時代においては、これまでのセキュリティ・ソリューションとはまったく異なるものが求められるようになる、とBidzos氏は見ている。

 「Generation Vユーザーは今後もますます増加する傾向にある。彼らのインターネット利用の安全性を確保するためには、億単位のユーザーに対して、簡単で使いやすく、しかも低コストなセキュリティ・ソリューションを提供する必要がある。さらに、デバイス間のポータビリティや、モバイル向けセキュリティ、文化やサービスの違いなどに対応できる適応性も求められるだろう」(Bidzos氏)

 具体的な施策として、Bidzos氏は、インターネット全体のID情報を管理できるオープン・スタンダードに基づく新たな規格の策定を挙げた。「オープン・スタンダードの重要性は、RSAが20年前から伝えていることだ」(同氏)

 また同氏は、そうした施策を進めていくうえで、認証局(CA)のような「Trusted Third-Party(信頼できる第三者)」の存在が重要になると付け加えた。

RSA Conferenceでは毎年、「Conference Theme」として歴史上の有名人をフューチャーしている。今年、同コンファレンスの“顔”となったのは、英国の暗号学者、数学者であるアラン・マティソン・チューリング(Alan Mathison Turing、1912-1954)だ。Turingは、コンピュータ・サイエンスの限りない可能性を深く理解していた先駆者として専門家や歴史学者から認められており、「現代計算機科学の父」とも呼ばれている人物だ

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