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[英国/米国] 【CDP/IBM調査】
地球温暖化対策を統括する「CIM」は、CIOの新しいミッション

「ITに精通し、炭酸ガス排出量削減の取り組みを主導できるのはCIOしかいない」

(2008年08月05日)

 CIOは本来、企業や団体におけるITの総責任者としての職責を果たせばよかったが、今後は「CIM:Carbon Information Manager:炭酸ガス情報マネジャー)」の役割も担うことにもなりそうだ。地球環境問題に取り組む英国のNPO(非営利団体)、Carbon Disclosure Project(CDP)と米国IBMが7月に行った共同調査のリポートには、現代の企業ではCIMが重要な役割を担うと記されている。

CIM(炭酸ガス情報マネジャー)という新しい役職について言及しているCDPとIBMのリポートは、CDPのWebサイトからダウンロードして閲覧することができる

 炭酸ガス排出量の測定方法を定義するための取り組みを主導し、排出量を減らすのに必要なプロジェクトを監督する――。これがCIMのミッションだ。CDPとIBMのリポート「Making Advances in Carbon Management」(CDPのWebサイトのPDFファイル)には、温室効果ガスの排出量を減らすことが企業の大きな目的になるという点に疑う余地はないとしたうえで、排出量の伸びを抑制するだけではなく、実質的な削減を目指すことが重要になると強調している。

 GreenITという社名のITコンサルタント会社でCEOを務めるリチャード・ホッジス(Richard Hodges)氏は、「これは、重要かつ長期的な問題であり、一時的な流行などではない」と述べている。Hodges氏が把握している限り、これまでに締結されたあらゆる国際的な合意では、現在の排出レベルを下回る目標が設定されているという。CDPとIBMのリポートでは、炭酸ガス排出量に関する具体的な目標を設定している企業が紹介されており、その中には、2020年までに排出量を50%削減するという目標を定めているところもある。

 Hodges氏は、温室効果ガスの削減に向けた全社的な取り組みで主導的な役割を果たしていくという職務の難しさも認めている。また、リスクを嫌うCIOがこのような課題に対して懐疑的な反応を示す可能性もある。

 それでもHodges氏は、社内の各部門やグループについて、ITの総責任者たるCIOほど深い識見を持っている役職は他にないと強調する。さらに同氏は、温室効果ガスの排出量を測定し、削減するのに必要なツールはITベースになると思われるため、CIOこそ、CIMの担当に最適であるとも指摘している。

 「まず、IT部門内で実践的な作業に着手するべきである」とHodges氏は述べ、役に立たない機器やあまり使われていない機器の使用中止、こまめな消灯、印刷の裏紙使用、個人用プリンタの廃止などの具体的な対策を提言している。同氏によると、これらの対策はどれも簡単なものだが、企業文化や“社内政治”に触れる問題でもあるため、うまくいかない可能性もあるという。部長たちのオフィスにありがちな、あまり使用されていないプリンタを撤去することと比べれば、新しいERPシステムの構築など、とるに足らないことに思えるかもしれない。いささかオーバーだが、ここでも社内政治の問題が立ちはだかってくることは確かだ。

(Mark Hall/Computerworld米国版)




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