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[英国/ドイツ]
ソフォス、暗号化ソフトウェア・ベンダーのウティマコを買収

買収額は約3億1,400万ドル。ソフォスのCEOは来年以降のIPOに意欲を見せる

(2008年10月01日)

 ウイルス対策ベンダーの英国Sophosは9月30日、データ暗号化ソフトウェア・ベンダーであるドイツのUtimaco Safewareを2億1,700万ユーロ(約3億1,400万ドル)で買収することで合意したと発表した。

 この買収により、Sophosはエンドポイントのデータ保護製品市場で強固な足場を築き、米国McAfeeやイスラエルのCheck Point Software Technologiesなどと競争することになる。「Utimacoは主に大企業を対象とした製品でドイツをはじめとする西欧諸国でトップ・シェアを誇っており、それは当社が切望している顧客層でもある」と、SophosのCEO、スティーブ・マンフォード(Steve Munford)氏はコメントしている。

英国SophosのCEO、スティーブ・マンフォード氏。SophosはUtimacoの買収により、欧州の大企業に対して製品をよりアピールしていく構えだ

 企業の情報セキュリティにまつわる問題がメディアをにぎわすなか、機密情報の社外への漏洩・流出を防ぐためのソフトウェアに注力するセキュリティ製品ベンダーが増えている。「今回の買収により、SymantecやTrend Microといった、ウイルス/ワーム対策製品でSophosと直接競合ベンダーもこの市場に参入し、各社の製品が標準でデータ暗号化機能を装備することになるだろう」と、この分野のアナリストは見ている。

 SophosによるUtimacoの買収により、Sophosは年間売上高が2億ユーロ以上、従業員数が約1,500人と、市場での競争力を高めることになる。「顧客の数は確実に増加し、地理的にも、カバーできる範囲が広がる」とマンフォード氏。なお、SophosはUtimacoの「SafeGuard」というデータ漏洩対策ソフトの製品ブランド名を継承する計画だが、向こう1、2年以内にこのブランドを既存の製品ラインに統合する計画を持っているという。

 今回の買収については、Utimacoの株主が9月29日に承認し、翌30日に最終決定に至った。ドイツの規制当局は9月初めにこの買収計画を承認している。

 Utimacoは株式公開企業だが、Sophosは株式非公開企業である。今回の買収はSophosにとって過去最高の規模であり、Sophosが負債をして企業を買収するのは今回が初めてだ。だがマンフォード氏によれば、この買収に特に大きなリスクはなく、むしろ、同社はこれでIPO(新規株式公開)に向けて態勢を整えられるという。同社はこれまでにもIPOを目指していたが、市況が芳しくないことから、計画が延期されてきた。

 マンフォード氏によると、IPOの実現までにはまだ少なくとも12カ月はかかる見通しという。「だが、来年にはIPOの実現に向けた態勢作りができているだろう」(マンフォード氏)

(Robert McMillan/IDG News Serviceサンフランシスコ支局)




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