【 ここから本文 】

コンプライアンス

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示


コンプライアンス

大手銀行サイトのログイン手続きの安全性に疑問あり──セキュリティ専門家が指摘

(2006年04月21日)

 著名なセキュリティ研究者が、米国の大手インターネット・バンキング・サイトの多くは、顧客を個人情報盗難の危険にさらしている可能性があると警告を発している。問題とされているのは、Chase.comやAmericanexpress.comなどのバンキング・サイトに設けられ、ユーザーに対してユーザーIDとパスワードの入力を求めるユーザー・ログイン・エリアである。

 これらのユーザー・ログイン・エリアのフォームは暗号化されているかもしれないが、それらが正規のものであることを証明できる認証技術を使用していないと、SANSインスティチュートの最高研究責任者ヨハネス・ウルリッチ氏は指摘する。

 より安全なアプローチは、ユーザーにHTTPSページでのログインを強制することだ。HTTPSページでは、ページ上の情報を暗号化するだけでなく、デジタル証明書の提供により当該のWebサイトが正規のものであることを保証するSSLセキュリティ・プロトコルが使用される。SSL対応ページにアクセスすると、FirefoxやInternet Explorerの画面最下部に黄色いカギのアイコンが表示される。

 「ログイン・フォームがHTTPSでなければ、それが本物かどうかはわからない」(ウルリッチ氏)

 こうした安全な通信技術を使用しないWebページは、DNS情報の書き換えによってユーザーを偽のサイトに誘導するDNSスプーフィングと呼ばれる攻撃を受けやすい。だが、この種の攻撃は技術的に困難であり、一般に悪意のあるハッカーにとってはフィッシングによってユーザーを欺くほうがはるかに簡単だ、とウルリッチ氏は説明する。

 だからといって、バンキング・サイトが、SSLを使用しないページでユーザーがログインできるようにしてもよいということにはならない。ウルリッチ氏は銀行によるSSL認証の使用状況などをまとめ、「securewebbank.com」サイトで公開している。

 ユーザーにSSL認証を強制している銀行にはキャピタル・ワン・バンク、シティグループ、ウェルズ・ファーゴなどがある。

 ウルリッチ氏によると、銀行は多くの場合、SSLログイン・ページをオプションとして用意しているが、これらは見つけにくい。バンキング・サイトの多くでは、ユーザーがホーム・ページで誤ったパスワードを入力すると、SSLログイン・ページにリダイレクトされるようになっているという。

 セキュリティ・コンサルタントのリチャード・スミス氏もウルリッチ氏と同様に、バンキング・サイトは、ユーザーをログインのためにHTTPSページに導く仕組みになっているほうが安全だと語る。「手順が1つ増えるだけにもかかわらず、銀行は手順が1つ増えるのはユーザーにとって面倒だと思っているのではないか」

 トップ・ページでSSLログインを採用していない銀行の1つとしてバンク・オブ・アメリカがある。同行のトップ・ページでは、顧客はオンラインIDを入力するが、パスワードは入力しない。

 同行では、オンラインIDを入力したユーザーをHTTPSページに導き、SiteKeyという技術を使って、ユーザーがパスワードを入力する前に、正規サイトにアクセス中であることをユーザーに保証するようにしている。

 「われわれの顧客にとってこの方法はより便利であり、そして安全だ」と同行の広報担当者ベティ・リース氏は話している。

(ロバート・マクミラン/IDG News Service サンフランシスコ支局)




▲ページの先頭へ戻る



キャッチアップ

地球温暖化対策を統括する「CIM」は、CIOの新しいミッション

「ITに精通し、炭酸ガス排出量削減の取り組みを主導できるのはCIOしかいない」

PCの誤設定で人生を棒に振った不運な男の話

悲惨としか言いようのない出来事も一歩まちがえれば「明日は我が身」

IT業界の識者たちが語る「新時代の情報セキュリティ」

Web 2.0や内部起因リスク、コンプライアンスとセキュリティの関係に着目せよ

【IDC調査】国内コンプライアンス市場規模、2012年には1兆8,200億円に

「グリーンIT」が次世代のコンプライアンス関連のIT基盤となる可能性も

【CompTIA調査】ITスタッフにセキュリティ・スキルを強く求めるも、十分なレベルに達せず

スキル不足の原因を半数以上が「技術進化のペースが速すぎるから」と回答

「継続的なコンプライアンス」を確立せよ

GRCの統合アプローチで、企業価値の向上を目指す

「予防」と「発見」の両面からコンプライアンスに取り組む

事例に学ぶ、上場企業におけるツールの選定理由と運用状況

SOX法のコンプライアンス──5年目の真実

ボーイングの教訓から適切な監査レベルを学び取れ

日本版SOX法の最新事情/対応のポイントを知る

金融商品取引法の要点と内部統制評価の進め方を指南

コンプライアンス時代の情報セキュリティ・ポリシー

英国の事例から情報セキュリティ対策の有効策を探る

情報統制

電子メール・アーカイブの構築を急ぐ米国企業

「訴訟対策」にとどまらない多大なメリットに期待

エンタープライズ・データを守れ

担当者が負担に押しつぶされず、企業にとって価値のある情報を保護するために

ILMの導入で、IT運用コストを引き下げろ!

ILMを成功裏に導入するための“6つのステップ”

全社レベルでコンテンツを“統制”する「ECM」

今日のコンテンツ管理製品分野における最注目領域

コンプライアンスを重視したメール運用管理の実際

ECM/CMSではカバーしきれない最重要コンテンツ

“完全なる”ペーパーレス・オフィスの実現に向けて

「もはや企業に選択の余地はない!」

CDWの事例に見るストレージ統合の教訓

バックアップ・データを80%削減

メール経由の情報漏洩を「させない」4つのアプローチ

Winnyよりも身近なセキュリティ・リスク。ユーザーまかせは絶対危険!

「リサイクルHDDによる情報漏洩」

コンプライアンス対応の教訓

トレンド・ウォッチ

米国政府、IT製品の製造段階で仕込まれるバックドアへの対策に本腰

旧式化したネットワーク周辺防衛システムを刷新し、頻発するサイバー犯罪に対抗(2008年09月16日)

NRI、新貸金業法対応を支援する金融機関向けASPサービスを発表

指定信用情報機関への接続をサポートし、金融機関の負担を軽減(2008年06月25日)

米国小売企業の半数がデータ漏洩を経験――そのほとんどは公表されず

「われわれが耳にするよりはるかに多くの事件が起きている」(2008年05月27日)

【IDC調査】国内コンプライアンス市場規模、2012年には1兆8,200億円に

「グリーンIT」が次世代のコンプライアンス関連のIT基盤となる可能性も(2008年04月03日)

富士通、金融庁EDINET対応の財務報告データ作成ソフトを発表

XBRL形式の財務諸表を容易に作成可能に(2008年03月11日)

【AMA/ePolicy調査】米国企業の50%以上が「メール/ネットの濫用」で従業員を解雇

66%が社員のインターネット接続状況を監視(2008年02月29日)

【Symantec調査】企業のITリスク管理が進展、総合的・バランス重視の傾向に

セキュリティ技術重視の企業は減少(2008年02月01日)

2007年、プライバシー/データ侵害は依然として蔓延

米国では企業の6割以上が個人情報の侵害を経験(2007年12月26日)

「車両荒らし」で浮き彫りになった、オフサイト・データ暗号化の必要性

専門家が警鐘――すべてのバックアップ・データは暗号化せよ(2007年10月26日)

アウトソーシングでサービスの安全性を担保するSaaSベンダー

事例に見るデータセンター・アウトソーシングのセキュリティ効果(2007年10月09日)

【シスコ調査】企業で増大し始めたワイヤレス運用のセキュリティ・コスト

IT導入担当者の4分の3が支出増加を予想(2007年09月04日)

[連載]情報漏洩100%対策

第1回:情報漏洩対策の根本を考える

あらゆるリスク、ケースを徹底検証

第2回:ネットワーク運用からのアプローチ(1)

「内部から外部への通信」におけるリスクと対策

第3回:ネットワーク運用からのアプローチ(2)

「内部ネットワーク内の通信」におけるリスクと対策

第4回:PC/記録媒体からのアプローチ

クライアントPC/デバイスを管理する

第5回:「人」からのアプローチ

認証、教育などの体制を整える

第6回:インターネット掲示板の統制法

誹謗中傷などの問題に対処する

第7回:営業秘密の漏洩をいかにして防ぐか

不正競争防止法と企業の管理体制

Weekly Ranking

集計期間:01/01〜01/07



Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国