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[米国]
EMC、「CLARiiON」ストレージ・アレイのアーキテクチャを一新

(2006年05月09日)

 EMCは5月8日、ミッドレンジ・ストレージ・アレイの新アーキテクチャ「CLARiiON UltraScale」を発表。対応する3モデルの提供を開始したことを明らかにした。

 UltraScaleアーキテクチャは、4Gbpsのファイバ・チャネル技術をサポートしており、ユーザーは複数のストレージ層を1つのアレイに統合できるほか、速度や容量の異なるディスク・ドライブを組み合わせて使用することも可能だ。

 同社の仮想LUN(Logical Unit Number)技術も実装されており、アレイ内のさまざまなディスク・ドライブ間でデータを移動させることができる。

新アーキテクチャ「CLARiiON UltraScale」を採用した新モデル「CLARiiON CX3-20」

 今回提供が開始されたのは、「CLARiiON CX3-20」「CX3-40」「CX3-80」の3モデルで、最大ストレージ容量はそれぞれ59TB、119TB、239TB。CX3-80では最大480個のドライブを搭載できる。各モデルの処理性能は、2004年にリリースされた先行機種「CLARiiON CX300」「CX500」「CX700」の2倍に向上しているという。

 EMCの関係者によると、CX3システムに使用する管理/複製ソフトウェアは既存のソフトウェアと下位互換があり、DAS(Direct Attached Storage)やSAN(Storage Area Networks)、iSCSIなどのストレージ構成を設定できるという。

 金融業界向けにコンプライアンス・データ・サービスを提供するマサチューセッツ州アンドーバーのニューリバーは、すでにCX3-20の導入を予定している。同社のITディレクター、ブライアン・ホワイトヘッド氏によると、パフォーマンスの向上だけでなく、単一の環境内で異なるタイプのディスク・ドライブを混在して利用できる点に魅力を感じているという。

 ニューリバーは、データベース階層、NAS(Network Attached Storage)階層、バックアップ階層のそれぞれに3種類のディスク・システムを運用していたが、安価なATAディスクのために個別のエンクロージャを購入する必要があるほか、アップデートのたびに新しいエンクロージャを用意しなければならないという問題を抱えていた。

 UltraScaleを採用すれば、ファイバ・ディスクを利用して、1つのエンクロージャ内にすべてのストレージ階層をまとめることができる。つまり、アップグレードの際に新たなエンクロージャを購入しなくて済む。

 「CX製品を利用することで、大規模な環境に必要なあらゆるコンポーネントを、効率のよいコストで入手できるようになった。当社の事業規模がそれほど大きくないこと、大量のデータを運用しているにもかかわらず、多くのデータ・セットを保有していないことなどが、CX3-20採用の決め手となった」(ホワイトヘッド氏)

 新アーキテクチャには、ウィザード形式で利用できる「Disk Replacement Utility」ツールも追加されており、使い勝手がさらに向上している。同ツールは、ディスク・ドライブや電源、冷却ファンを交換する際に、その手順をわかりやすく示してくれる。

 EMCは、新アーキテクチャにより、CLARiiON製品ラインが再び勢いを盛り返し、ミッドレンジ・ストレージ分野での今年第1四半期の業績不振を払拭できると見込んでいる。同社はミッドレンジ・ストレージ分野での業績が振るわなかった理由について、「顧客が新製品のリリースを見込んで買い控えしたため」と説明している。

 各モデルの価格は、365GBのハードウェア構成で、CX3-20が2万7,000ドルから、CX3-40が5万2,000ドルから、CX3-80が10万1,000ドルから。いずれの製品もすでに販売が開始されている。

(シェリー・ソルヘイム/IDG News Service ニューヨーク支局)




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