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[米国]
マイクロソフト、「Live OneCare」を6月1日から正式提供──ウイルス対策ベンダーに痛打

(2006年05月29日)

 米国マイクロソフトは6月1日、サブスクリプション方式のPC向けセキュリティ/メンテナンス・サービス「Windows Live OneCare」を正式リリースし、デスクトップ・セキュリティ市場に本格的に参入する。同社の計画に詳しい情報筋が明らかにした。

 Windows Live OneCareは昨年11月からベータ版が無料で提供されているが、情報筋によると、サポート付きの正式な有料サービスのサブスクリプションが6月1日から購入できるようになる。

 サブスクリプションの価格は年額49.95ドルで、購入者は最大3台のWindows XP搭載PCでサービスを利用できる。マイクロソフトのグループ・プログラム・マネジャー、ブライアン・ホール氏は今年、「米国世帯の98%は、サブスクリプションを1つ購入すれば、家庭内のすべてのPCをカバーできるようになる」と語っていた。

 マイクロソフトのPR代理店の担当者は、OneCareの正式リリースについてはコメントを控えているが、「数週間以内に」Webや小売店でサブスクリプションを購入できるようになることは認めている。

 OneCareは、ウイルス対策、ファイアウォール、バックアップの各機能やマイクロソフトのスパイウェア対策ソフトウェア「Windows Defender」の機能のほか、ハードディスクのデフラグや、使われていないテンポラリ・ファイルのクリーンアップといった定型的なメンテナンス機能を提供する。

 マイクロソフトはOneCareを、技術的に面倒な作業を処理する新しい「PCケア」製品と位置づけている。だがアナリストの多くは、同サービスは明らかに、シマンテックやマカフィー、トレンドマイクロといったベンダーの牙城であるウイルス対策市場を狙ったものだと指摘している。

 「このサービスはウイルス対策ベンダーの製品と真っ向から競合する」(ヤンキー・グループ・リサーチのシニア・アナリスト、アンドルー・ジャキス氏)

 市場最大手のシマンテックは5月18日、マイクロソフトを知的財産の不正利用で提訴しており、明らかに同社の市場参入に神経をとがらせている。

 シマンテックの幹部は、優れた技術を提供し一歩先を行くことで、マイクロソフトに対抗するとしている。シマンテックはOneCareの代替の選択肢としてプロジェクト「Genesis(コード名)」を準備中で、年末までにリリースする見通しだ。また、同社の次世代セキュリティ製品では、サイバー犯罪や個人情報盗難などの防止に力を入れるという。

 マイクロソフトは企業規模から見て強力なライバルだが、ウイルス対策ソフトウェアの販売で最も難しいのが、ユーザーにサブスクリプションを更新させることだ。これに関してマイクロソフトが特別な強みを持っているとは思えないと、独立系調査会社ディレクションズ・オン・マイクロソフトのアナリスト、マイケル・チェリー氏は語る。

 同氏はウイルス対策ソフトウェア・ユーザーの60%がソフトウェア・ライセンスの更新に応じていないと分析している。「マイクロソフトがシマンテックやマカフィーよりも顧客を説得できる力があるとは思えない」

(ロバート・マクミラン/IDG News Service サンフランシスコ)




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