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コンプライアンス

[米国]
ブッシュ大統領、4政府機関で医療ITシステムの相互運用性確保を義務づけ

(2006年08月28日)

 米国のジョージ W.ブッシュ大統領は先週、4つの政府機関に対して、共通のIT標準を採用し、医療記録を共有可能にするよう求める大統領命令を出した。

 政府は大きな購買力を活用し、官民の医療機関間で患者データを相互運用できるITシステムの普及促進に取り組んでおり、先週の大統領命令の発令はそうした取り組みをさらに推進するものと見られている。

 この大統領命令では、来年1月1日を期限として、人事局、国防総省、厚生省、復員軍人省が、厚生省の定める相互運用標準を満たすことを求めており、同日以降に新規開発またはアップグレードする医療ITシステムは、共通のIT標準に対応したものでなければならないとしている。この相互運用仕様の詳細は、厚生省の諮問機関が来月発表する見込みだ。

 ほかにも同命令では、上記政府機関と契約を結ぶ医療機関や保険業者のITシステムは、共通のIT標準に基づいて政府機関と医療データをやり取りしなければならないとしている。

 復員軍人省の最高医療インフォマティクス責任者、ロバート・コロドナー氏は、この大統領命令により、復員軍人省のネットワークの外部の医師や病院の間で新しいIT標準の採用が加速するとの見通しを示している。

 同氏は、新しいIT標準が外部で採用されることで、復員軍人省は、同省と外部の機関から医療を受けている復員軍人のすべての医療記録にアクセスできるようになると説明する。「これにより、他の機関から情報を入手できるようになるほか、他の機関に情報を提供することも可能になる」(コロドナー氏)

 復員軍人省では同命令の内容を分析しており、所定の期限内には対策を整えることができるとコロドナー氏は述べている。

 ブッシュ大統領はミネソタ州ミネトンカで同命令に関する計画について説明した際、同命令では、政府機関の透明性を高め、患者が各種施設の医療の質と料金に関する情報を簡単に入手できるようにすることも目標にしていると述べた。

 厚生省の広報担当者によると、同省のメディケア&メディケイド・サービス・センター(CMS)では、同省が昨年設置した官民共同の諮問機関であるアメリカン・ヘルス・インフォメーション・コミュニティが策定した標準を採用するよう推進しているという。

 同担当者は、「CMSは、大統領命令によって義務づけられている“情報公開”の側面で先導的な役割を果たしている」と説明した。厚生省は今年から、医療保険利用者の治療を行う病院が同省に請求する医療費をWebサイトで公表している。

 なお、ブッシュ大統領が2年前に出した大統領命令では、医療費の削減と医療の質の向上に向けて、すべての米国人の電子医療データを2014年までに整備するという目標を掲げていた。

(ヘザー・ヘイブンステイン/Computerworld 米国版)




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