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[世界] 【CompTIA調査】
企業へのセキュリティ侵害、発生件数はダウンでも被害レベルは深刻化

セキュリティ関連支出は2年連続で増加、IT担当者の悩みはスパイウェア対策

(2007年10月04日)

 コンピュータ技術産業協会(CompTIA)は先ごろ、「セキュリティに関する調査リポート 2006年版」を発表した。それによると、企業(組織)へのセキュリティ侵害の件数は減少傾向にあるものの、その被害レベルは深刻化しているという。

 同リポートは、1,000人以上のIT専門家から寄せられたデータを基に、CompTIAが集計/分析したものである。

 それによると、2006年中に重大なセキュリティ侵害があったと回答した組織は34%で、2005年の38%、2004年の58%から減少していることが明らかになった。

 しかし、回答者がセキュリティ侵害の深刻度を10段階で採点(10が最も深刻)した点数の平均は4.8で、2005年の2.6から大幅に増大した。

 もっともこの数字は、驚くに値しない。4,560万件ものクレジットカード番号とパスワードを流出させた米国TJXカンパニーズや、ユーザーの電子メール・アドレス、自宅の住所、電話番号、通話履歴までも流出させた求人情報サイト「Monster.com」を見れば、セキュリティ侵害が深刻化していることを実感するはずだ。

 また、組織のセキュリティに関する支出は、増加傾向にあることも明らかになった。2006年度のIT予算のうち、セキュリティ関連の支出は20%を占め、2004年度の12%、2005年度の15%から2年連続で増加した。

 なお、「自社の経営陣が、情報セキュリティを最優先課題として認識しているか」の質問には、78%が「認識している」と回答している。

 また、「セキュリティの不安要素は何か」の質問には、55%の回答者が「スパイウェア」を挙げた。一方、「ユーザーのセキュリティに対する認識の甘さ」(54%)、「(アクセス権を持った)正規ユーザーのアクセス権の乱用」(44%)と、ユーザーの意識を問題視する声も目立った(複数回答)。

 ただしセキュリティ侵害の原因に、「人為的ミス」を挙げた回答者は42%で、2005年の59%から減少している。また「今後のセキュリティ課題」には、「ブラウザ・ベースの攻撃に対する防御」(41%)、「適切なリモート・アクセスの実現」(40%)、「堅牢な無線ネットワークの構築」(39%)、「セキュリティ・ポリシーの履行」(36%)などが挙げられた(複数回答)。

 CompTIAは、「適切なセキュリティ・ポリシーを導入し、ユーザーのセキュリティ・トレーニングを実施すれば、セキュリティ侵害を防ぐことができる」としている。ちなみに「(組織内に)明文化されたITセキュリティ・ポリシーがある」と回答した人は62%で、2年前の47%から大幅に向上した。

 なお、2006年度に発生したセキュリティ侵害の平均被害額は、36万9,388ドルだったという。

(デニス・ドゥビー/Network World オンライン米国版)




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