【 ここから本文 】
- TOP
- > Topics : CRM
- >
CRM
ソーシャルブックマークに登録 :
印刷用ページの表示
[米国]
セールスフォース、またもやサービス停止──パフォーマンス情報を近日公開へ
(2006年02月15日)
最近、サービス障害を繰り返している米国セールスフォース・ドットコムは、現在、サービスに関するパフォーマンス情報を一般に公開するWebサイトの構築を進めているという。
同社のCEO、マーク・ベニオフ氏は、2月14日付の電子メールで、「2月9日に当社サービスが81分間にわたり中断してしまった」とその非を認めたうえで、「Trust.Salesforce.com」というWebページを近く新設し、アプリケーション・サービスに関する詳しいパフォーマンスやスループットの統計情報などを公開する計画があることを明らかにした。
営業支援と顧客サポートの業務にセールスフォースのサービスを利用しているシステム・インテグレーター、米国アプライド・コンピュータ・ソリューションズでは、9日に1時間半近くにわたってサービスが中断したことで「深刻な影響を受けた」と表明している。
同社の顧客サポート担当者、ジェイソン・エリス氏は、「最近、サービス中断が度重なったことから、当社では、セールスフォースが早急にシステムを安定化できなかった場合を想定して、代替のCRMシステム導入を検討し始めている。数分間ならまだしも、30分以上もサービスがダウンすると業務遂行に大きく影響するだけでなく、われわれに対する顧客の信頼も大きく損なわれるおそれがある」と語っている
セールスフォースのサービスに大きく依存している結婚式写真撮影会社、米国ベラ・ピクチャーズの社長であるトム・クレーマー氏は、今回のサービス障害が原因で生産性が著しく低下したこと加えて、セールスフォース・ドットコムから何の連絡もなかったことに対して憤慨している。同氏は、「セールスフォースの対応は明らかにおかしい。きっとさまざまな問題を抱えているに違いない」と述べている
一方、PCおよびその他機器向けのアプリケーションを開発している米国フェニックス・テクノロジーズでは、営業/マーケティング部門においてセールスフォースのサービスを利用しているが、9日の障害で大した影響は受けなかったとしている。
同社のCIO、クリフォード・ベル氏は、今回の障害後にセールスフォースの幹部と話をしたところ、その後ベニオフ氏から直々に、今後の障害対策計画を説明する電子メールが届いたという。ベル氏は、「オラクルやマイクロソフトが問題を起こしたときに、ラリー・エリソン氏やビル・ゲイツ氏から電子メールを受け取ったことは1度もない。セールスフォースは問題の修正に一生懸命取り組んでいる」と語る。
米国のコンサルティング会社B2Bアナリスツのアナリスト、デビッド・ドブリン氏は、セールスフォースのユーザーは「ITに煩わされたくないタイプ」が多いため、社内のITリソースに頼っている企業と比べて、サービス・ダウンに対して「より強い怒りやいらだちを抱き、はっきりと不満を示す傾向がある」と指摘している。
セールスフォースのオンデマンドCRMアプリケーション・サービスは、現在、約35万人のユーザーに対して提供されているが、過去数カ月に数回もサービス中断が発生したことによって、同社はユーザーの不満を買っただけでなく、報道メディアでも大きく取り沙汰された。
そんななか、同社は、さらなるサービス中断を防ぐために、フェールオーバ機能を搭載する3つのデータセンターで構成される負荷分散システム「Mirrorforce」の本稼働を準備しており、今四半期中には運用開始する予定としている。
(Computerworld オンライン米国版)
- 米国セールスフォース・ドットコム
- http://www.salesforce.com/

