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[米国]
マイクロソフト、ホステッドCRMサービスを拡充
(2006年03月27日)
米国マイクロソフトは3月28日、テキサス州ダラスで開催されている同社主催のコンファレンス「Convergence 2006」で、ホスティング機能を強化したCRMソフトウェア「Dynamics CRM Professional Edition for Service Providers」をパートナー向けにリリースすることを発表する見通しだ。
マイクロソフトは昨年末、CRMソフトウェア「Dynamics CRM 3.0」の機能をホステッド・サービスとして提供開始し、セールスフォース・ドットコムやシーベルなどの有力ベンダーがひしめく“ホステッドCRM市場”に本格参入した。マイクロソフトのDynamics CRM担当ゼネラル・マネジャー、ブラッド・ウィルソン氏は、「今後24カ月以内に、Dynamics CRMの4分の1から3分の1の機能がホスティング・サービスとして提供される見込みだ」と明らかにしている。
マイクロソフトのライバルであるSAPも、今年2月からオンデマンドCRMサービスを開始したが、同サービスには100ユーザー以上という制約がある。これに対し、マイクロソフトはユーザー数20人以上の中小企業を対象にホステッドCRMサービスを展開していく構えだ。
米国AMIパートナーズのアナリスト、ローリー・マッケイブ氏は、「マイクロソフトのホステッドCRMサービスは、他社のビジネス・モデルと異なり、ソフトウェア開発をマイクロソフトが、ホスティング・サービスをパートナーが、販売をVAR(Value Added Reseller:付加価値再販業者)がそれぞれ担当するという3層構造をとっている。ただし、顧客からのフィードバックは、ソフトウェアの開発、流通、ホスティングを自社で行っているセールスフォースやネットスイートのほうが収集しやすいはずだ」と分析している。
ウィルソン氏によると、ホスティング・サービスは、ナビサイトやテレコム・イタリアSpAなどのパートナーによって行われるという。「どこかでこっそり当社製品がホスティングされるわけではない」とウィルソン氏は強調する。
マイクロソフトは今後、ユーザーに対してSLA(Service Level Agreement:サービス・レベル契約)やデータ保有に関する問題など、ホスティング・プロバイダーとの契約時に注意すべき点をアドバイスしていくとしている。また、パートナー企業に対して、Dynamics CRM対応の追加機能の開発や、業界、地域別サービスの開発を促していく方針だ。
今回の発表に伴い、同社は、Dynamics CRMとERP(Enterprise Resource Planning)アプリケーション「Dynamics GP」との連携を実現するコネクタを発表する計画だ。また、他のERPアプリケーション「Dynamics NAV」と「Dynamics AX」対応のコネクタも、2007年第1四半期に投入する予定としている。
マッケイブ氏は、「マイクロソフト製品同士の接続は、今後容易になる見込みだが、やや遅きに失した感じは否めない」と指摘している。
ほかにも、マイクロソフトの「BizTalk Server」対応のCRMコネクタや、シーベルのCRM製品との統合機能が今年第3四半期に、マイクロソフトのBizTalk Serverを介して他社製業務アプリケーションにDynamics CRMを統合するためのコネクタ・テンプレートが今後12カ月以内に投入されるもようだ。
(IDG News Service ボストン支局)
- 米国マイクロソフト
- http://www.microsoft.com/
- Convergence 2006
- http://mbs.microsoft.com/public/convergence/

