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[米国]
マイクロソフト、ハイエンドERP「Dynamics AX 4.0」の出荷を開始

(2006年06月13日)

 米国マイクロソフトは6月12日、ボストンで開催されている「Tech Ed 2006」(6月11〜16)で、ハイエンドERP(Enterprise Resource Planning)ソフトウェアの最新バージョン「Dynamics AX 4.0」を発表した。

 同ソフトウェアは同日から米国およびカナダで提供を開始した後、中国、デンマーク、フランス、ドイツ、イギリスの5カ国で出荷開始し、今年末までに他の国でも出荷を開始するという。

 Microsoft Dynamicsのグローバル・プロダクト・マネジメント担当、ジェフ・マックキー氏によると、同ソフトウェアは同社初のフルUnicode対応のERP製品で、中国語などの2バイト文字を表示できるという。

 マックキー氏は、今後はERPソフトウェアをブラジルや中国、日本などの新しい市場で展開したいとしているが、当面は37カ国の6,500ユーザーへの導入を見込んでいる。

 Dyanmics AX 4.0には、同社のOffice 2003デスクトップ・アプリケーション・スイートに似たユーザー・インタフェースが採用されており、Office 2007出荷時には、新たなユーザー・インタフェースに対応するという。企業内の役職に応じてERPデータへのアクセスをコントロールするロールベースのアクセス制御機能も追加されている。

 また、RFID(Radio Frequency Identification)機能も追加されている。これは、マイクロソフトのRFIDサーバと連携する機能で、現在ベータ・テストが行われている。マイクロソフトの顧客およびパートナーはWebサービスを介してERPソフトウェアをカスタマイズできるようになる。例えば、システム・アラートを生成するRSSフィードを作成することも可能だ。

 さらに、マシン・サービスの自動化を支援するサービス・マネジメント・モジュールも新たに追加されている。

 Dynamics AX 4.0では、同社のSQL Serverデータベースとの連携も強化されている。リポート機能やデータ分析機能、SharePoint Webポータルを利用したユーザーの共同作業支援機能のほか、すべてのアプリケーションで検索可能なグローバル・サーチ機能も搭載する。

 マックキー氏は、マイクロソフトがDyanmics AX 4.0を発表したことは、同社がビジネス・アプリケーション戦略を順調に進めている証拠だと見る。同社の戦略の第1段階は、主要なDynamics ERPおよびCRM(Customer Relationship Management)の新バージョンを発表することだが、マイクロソフトの究極の目標は、2008年以降に異なるアプリケーションを1つのコードに集約することにある。

 Dyanmics AXの前身は、デンマークのソフトウェア企業ダンガードが開発したAxaptaである。ダンガードは2000年にナヴィジョンに買収され、そのナヴィジョンをマイクロソフトが2002年に買収した。Dynamics AX 4.0のほとんどの機能はデンマーク時代に開発されたものだが、ERPソフトウェアとマイクロソフト製品との連携機能はマイクロソフトが開発したとマックキー氏は説明している。

 同社によると、Dyamics AXをインストールする企業の「大多数」がマイクロソフトのSQLサーバを使用しているが、ユーザーの一部はオラクルなどのサーバを使用していることから、Dynamics AX 4.0ではOracle 10gデータベースもサポートするという。

 マイクロソフトは、最新のDyanmics CRM 3.0ソフトウェアでホスティング機能を提供すると声高に宣伝している。しかし、ホスティング・ベンダー側はERPアプリケーションのホスティングについては口を閉ざしている。これに対して、マックキー氏は同社のパートナーであるユニシスやワンネックITサービスは7月から何社かの顧客に対してDyamics AX 3.0のホスティングを開始すると説明している。

(チャイナ・マーテンス/IDG News Service ボストン支局)




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