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[米国]
マイクロソフト、ホステッドCRMサービス「Dynamics CRM Live」を開始へ
(2006年07月12日)
米国マイクロソフトは7月11日、同社のCRM(Customer Relationship Management)ソフトウェア「Dynamics CRM」を、「Windows Live」「Office Live」に続く、第3の「Live」ホステッド・サービスとして提供すると発表した。
マイクロソフトのDynamics CRM担当ゼネラル・マネジャー、ブラッド・ウィルソン氏によると、同社は2007年第2四半期にまず北米限定でオンデマンド型CRMサービス「Dynamics CRM Live」を提供開始する計画を進めているという。同社はDynamics CRM Liveの対応ユーザー数を制限しない考えだが、当面は従業員数8〜10人の小規模企業を主な対象にサービスを展開していく方針だ。なお、同サービスは当初、マイクロソフトのデータセンター内で運用・管理される予定となっている。
マイクロソフトは、Dynamics CRM Liveを提供するにあたって、将来的に3つの導入オプションを提供する計画だ。これにより顧客は(1)マイクロソフトによるホスティング、(2)マイクロソフトのパートナーによるホスティング、(3)顧客自身による運用、のいずれかのオプションを選択できるようになるという。ウィルソン氏は、「いずれのサービスも同じコードをベースにしているため、顧客は必要に応じて導入モデルを切り替えることができる」と説明する。
マイクロソフトのCEO、スティーブ・バルマー氏は、ボストンで開催中のイベント「Microsoft Worldwide Partner Conference(WPC)」(7月11日〜13日)でDynamics CRM Liveを目玉に据える意向を示しているという。
米国AMRリサーチのリサーチ・ディレクター、ロブ・ボイス氏は、「小規模企業向けのCRM市場はまだほとんど開拓されておらず、マイクロソフトは賢明にもホステッド製品でこの市場セグメントに打って出ようとしている。現時点では、マイクロソフトのパートナーは中小規模企業(SMB)市場のセグメントを志向しているため、市場を食い合うことはあまりない」と語る。
米国フォレスター・リサーチのシニア・アナリスト、リズ・ハーバート氏は、「Dynamics CRM Liveの投入により、マイクロソフトはSMB市場において、セールスフォース・ドットコムなどの純粋なSaaSベンダーとの競争を優位に進められるようになるだろう。また同サービスは大規模企業の部門や支店に利用される可能性もある」と分析している。
一方、マイクロソフトは今年8月から、Dynamics CRMをモバイル機器から利用できるようにするためのオープンソースのシン・クライアント・モジュールを提供開始することも明らかにしている。「ソニー・コンピュータエンタテインメントの携帯ゲーム機『PSP』を使った稼働テストも行っている」とウィルソン氏。
マイクロソフトは現在、社内でシーベルのCRMソフトウェア「Siebel CRM」を利用しているが、今年末までに約1,000人のスタッフがDynamics CRMに乗り換える見通しとしている。ウィルソン氏は、「ゆくゆくはすべて自社製品に取って代わると見ている」と語ったが、具体的な移行時期については明言を避けた。
(チャイナ・マーテンス/IDG News Service ボストン支局)
- 米国マイクロソフト
- http://www.microsoft.com/

