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[米国]
セールスフォース、Apex対応のオンデマンド・アプリ最新版をリリース
(2007年01月17日)
米国セールスフォース・ドットコムは、Apexプラットフォームを含むオンデマンド・ソフトウェアの最新バージョンを、サードパーティやディベロッパーがSaaS(Software as a Service)市場で成功を収めるためのサービスに位置づけている。
セールスフォースは1月16日、同社がホスティングするCRMソフトウェアの最新リリース「Salesforce Winter 07」の正式運用を開始した。現在、多くのディベロッパーが、Apex環境とそのプログラミング言語であるApex Codeを使ってSaaS製品の開発に取り組んでいるという。
同社の製品マーケティング担当上級副社長、ケンドール・コリンズ氏は、「プラットフォーム企業への移行を進める当社にとって、これまでで最も大きな前進と言える。当社は、ディベロッパーがインフラストラクチャではなく、技術革新に力を注げるよう、あらゆる努力を重ねてきた」と強調した。
こうした動きは、サードパーティがセールスフォースのリソースを使って、同社のソフトウェアよりも優れたホステッドCRMアプリケーションを開発する可能性に道を開くものだと言える。
しかし、コリンズ氏や同社の企業戦略担当副社長ブルース・フランシス氏は、このような可能性が同社にとって脅威になるとは考えておらず、むしろユーザー・ベースの拡大につながると期待している。ライバル企業のCRMサービスも、Apex環境で統合できる可能性が高いからだ。
両氏によると、セールスフォースが1年前から運営しているWebサイトのAppExchangeには、すでに同社が提供する電子メール・マーケティング/分析機能をしのぐサードパーティ製の技術も登場しているという。
フランシス氏は、「AppExchange上に膨大な数のアプリケーションをそろえることは当社のビジョンだ」と力説している。
現在AppExchangeには、500種類を超えるアプリケーションが登録されている(2006年1月に同サイトが運用を開始した時点ではおよそ100種類であった)。セールスフォースは、今後AppExchangeをオンライン・ソフトウェアの市場として完全に商業化する計画だ。
コリンズ氏とフランシス氏によると、すでにベンダー2社が、専門の垂直市場においてキラー・アプリケーションになると見られる製品を開発したという。
具体的には、米国ブルーウォルフ・グループがエンターテインメント業界向けにSalesforceをカスタマイズしたバージョン「MediaTrak SaaS」を、米国オケレが資本市場顧客向けのCRMソフトウェアを提供している。
セールスフォースは、Apex Codeのプレビュー・バージョンをディベロッパー向けに提供しており、今後ベータ・プログラムを実施して、年末までに正式に出荷する計画だ。
Apex Codeは、Javaライクな言語であり、サードパーティのディベロッパーは、この言語を使ってコードを書き、セールスフォースのサーバ上で直接稼働する多機能ホステッド・アプリケーションを開発することができる。
セールスフォースは、今のところApex Codeをオープンソース化する計画はないとしているが、プレビュー・リリースに対するディベロッパーのフィードバックを受けた時点でオープンソース化という選択肢も検討するという。
「当社の目標は、普遍性を獲得することにある。われわれは、優れたアイデアをすべて吸収するつもりだ」(フランシス氏)
一方、同社は環境問題にも積極的に取り組んでいることを明らかにした。「Earthforce」と呼ばれる構想に基づき、自然環境に優しいカーボン・ニュートラルな企業の実現に向け最初の大きな一歩を踏み出しつつあるという。非営利のセールスフォース・ドットコム財団が、一連の環境再生プロジェクトに資金を提供する予定だ。
(チャイナ・マーテンス/IDG News Service ボストン支局)
- 米国セールスフォース・ドットコム
- http://www.salesforce.com/

