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[米国]
SAPのオンデマンド・アプリ提供計画、セールスフォースらが歓迎の意
(2007年01月29日)
先週、ドイツのSAPがホスティング型のSMB(小・中規模企業)向けアプリケーション群を提供する計画を明らかにしたことに対し、オンデマンド・アプリケーションを手がけるライバルの米国セールスフォース・ドットコムやネットスイートは、SaaS(Software as a Service)のビジネス・モデルの有効性を証明する動きとして歓迎の意を表明した。
SAPの会長兼CEO(最高経営責任者)であるヘニング・カガーマン氏は先週、ソフトウェアを迅速に導入したいと考えるSMB向けに、オンデマンドERPおよびCRMアプリケーションのセットを提供すると発表した。
この製品の名称やリリース時期、料金といった詳細情報は追って発表される予定だが、SAPは2010年までに、この新製品が年間1万の新規顧客を獲得するようになるとの見通しを示している。
SAPは現在、オンプレミス(自社運用型)エンタープライズ・アプリケーションを提供するマイクロソフトやオラクルなどと同様に、この数年オンデマンド・ソフトウェア市場に乗り出している。だが、SAPはまだこの分野に本格的に取り組んではいない。ホスティング型CRMアプリケーションを提供してはいるものの、ホスティング型ERPについては市場に参入する考えを表明するにとどまっていた。
セールスフォースの企業戦略担当副社長、ブルース・フランシス氏は26日、SAPの発表を受けて、「すばらしいことだと思う」と語った。同氏は、セールスフォースと同じ土俵にSAPが上がることを新たなビジネス・チャンスだととらえているからだ。
「例えば、『当社はSAPシステムを利用しており、SAPはオンデマンドに取り組んでいない』という理由で企業から門前払いされるケースがあった。だが、SAPがオンデマンド製品に本腰を入れれば、企業がソフトウェアの導入検討を行う際に、われわれの製品も候補に入りやすくなる」(同氏)
また、ネットスイートのCEO、ザック・ネルソン氏も、社員にあてた25日付けの電子メールに、SAPの動きを歓迎すると記した。同氏は電子メールの中で、以前の上司であるオラクルのCEO、ラリー・エリソン氏の発言を次のように引き合いに出している。
「エリソン氏はかつて、『IBMがリレーショナル・データベースの発表を製品化の何年も前に行ったことは、初期のオラクルにとって願ってもない出来事だった』と語ったことがある。この発表は、当時まだ新しかったリレーショナル・データベースの概念に信頼を与えるとともに、IBMが対応できない需要を創出することになった」
フランシス氏とネルソン氏は、ともに自社製品に絶対の自信を持っているようだ。「SAPやマイクロソフト、そしてオラクルは、彼らが提供するオンデマンド・アプリケーションを、オンプレミス・アプリケーションに顧客を引き付けるための特売品のようにしか位置づけていない」とフランシス氏は言う。
マイクロソフトは、今年半ばに投入を予定しているCRMソフトウェア「Dynamics CRM」(開発コード名:Titan)と合わせて、そのオンデマンド版「Dynamics Live CRM」をリリースするものの、提供地域は当初は北米に限られる。また、オラクルはSaaSモデルを同社のすべてのアプリケーションに適用可能と考えているが、オンデマンド・アプリケーション事業に力を入れる時期はまだ先になるとしている。
(チャイナ・マーテンス/IDG News Service ボストン支局)
- SAP(ドイツ)
- http://www.sap.com/
- 米国セールスフォース・ドットコム
- http://www.salesforce.com/
- 米国ネットスイート
- http://www.netsuite.com/

