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[米国]
IBM、金融サービス企業を支援する研究施設を米国内2カ所に新設
(2007年04月12日)
米国IBMは4月11日、金融サービス業界に属する企業ユーザーがコンピューティング・システムを近代化し、顧客志向のビジネス・モデルを構築することを支援する新しい研究施設を米国内2カ所に開設した。
IBMが2,500万ドルの費用を投じ、カリフォルニア州シリコンバレーとニューヨーク州ポキプシーの敷地内に建設した2つの研究施設は、同社の新たな組織であるバンキング・センター・オブ・エクセレンスの一部となる。
IBMのプレスリリースには、「企業顧客や独立系ソフトウェア・ベンダー(ISV)は、同研究所を直接利用できるほか、ハイ・パフォーマンス・オンデマンド・ソリューション研究所(HiPODS:ソフトウェア研究施設)の国際的なネットワーク、欧州およびアジア地域にあるアドバンスト・クライアント・テクノロジー・センター(ハードウェア研究施設)を介して、間接的に利用することもできる」と記されている。
同社は11日、HiPODS研究所を含むソフトウェア・ソリューション研究所を、ソウルに新設する計画も明らかにした。同研究所は、サービス指向アーキテクチャ(SOA)技術や仮想化、グリッド・コンピューティングやWeb 2.0などを研究対象とするという。
韓国のHiPODS研究所は、ブラジル、中国、インド、日本、英国、米国に続く7つ目となる。IBMによると、すでにオンライン・オークション企業のイーベイが同研究所を利用し、巨大なインフラストラクチャを構築した実績があるという。
IBMの上級副社長を務めるスティーブ・ミルズ氏は、「成功を収める可能性が大きい国を選んで、IBMの最先端のソフトウェア技術を提供している」と述べている。
米国内の2カ所にバンキング研究施設を開設したのは、国際競争や規制基準の流動化、運用コストの高騰、消費者離れといった問題に直面している銀行業界の求めに応じるためだとしている。
IBMによると、顧客が置かれている現状を理解するうえで、2つの問題が銀行の前に立ちはだかっている。その1つは、銀行サービスにかかわっているほかの組織と容易に情報をやり取りできない時代遅れのコンピューティング・システム。もう1つは、カスタマー・エクスペリエンスを把握したり向上させたりする新たなプロセスとは無縁な、顧客のロイヤリティの維持や慰留ばかりを重視した昔ながらのCRM(Customer Relationship Management)システムだという。
バンキング・センター・オブ・エクセレンスは、既存の製品ではなく、柔軟性の高いオープン・スタンダード・ベースの銀行業務および支払い用ソフトウェアを利用した新たなオフィス支援システムの設計を目標に掲げている。
こうしたシステムを導入することで、銀行は刻々と変化する市場状況にすばやく対応し、運用コストを下げて、顧客情報を一元的に把握できるようになり、ひいてはより個別的な金融製品や銀行サービスを提供することが可能になるとしている。
ミルズ氏は、顧客企業がIT投資の見返りを十分に得られるように、さらには彼らがみずからの顧客のニーズを満たせるよう、SOA技術や効率向上に関する専門知識を駆使し、既存ソフトウェアの統合および刷新を図っていると強調する。
「オフィス支援システムの刷新は、危険性と複雑性を併せ持つミッション・クリティカルな業務プロセスを変えることを意味する。銀行がこうした変革を積極的に進めれば、機敏かつ安全かつ効率的なプラットフォームを手に入れ、運用コストを削減したり、組織的な成長を促す環境を築いたりといった、ビジネス上の恩恵をすぐにでも得られるだろう」(ミルズ氏)
(ジョン・ブロウドケン/Network World 米国版)
- 米国IBM
- http://www.ibm.com/

