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[米国]
セールスフォース、オンデマンド・アプリ基盤を発表

SaaSプラットフォーム企業としての姿勢をより鮮明に

(2007年04月24日)

 米国セールスフォース・ドットコムは4月23日、オンデマンド・アプリケーション基盤「Salesforce Platform Edition」を発表、SaaS(Software as a Service)プラットフォーム・プロバイダーとしての姿勢をより鮮明にした。

 Platform Editionは、セールスフォースのツール/言語ベースのソリューション開発という選択肢を他のSaaSベンダーや顧客に提供するが、顧客が同社のオンデマンドCRMアプリケーションを使うよう求められることはない。

 セールスフォースのCEOであるマーク・ベニオフ氏は、Platform Editionについて、同社がプラットフォーム企業になったことを示すものだと語っている。これまで同氏は、プラットフォーム企業への脱皮を示唆していたが、その意思をはっきりと表明したことはなかった。

 最初のステップは、ホスティング・プラットフォーム「AppExchange」の発表だった。AppExchangeにより、ISV(独立系ソフトウェア・ベンダー)のアプリケーションをセールスフォースのCRMアプリケーションと接続することが可能になった。また昨年には、独自のプログラミング開発「Apex」も発表された。

 そして今回のPlatform Editionである。これによってセールスフォースは、CRMアプリケーション・プロバイダーという現在の立場から大きく踏み出し、オンデマンド・アプリケーションのプラットフォーム・ベンダーであることを明確に示したと言える。

 ただし、ソフトウェア・プラットフォームの分野にはライバルも多い。例えばSAPやオラクルがそうだ。SAPやオラクルは、最良のアプリケーションを組み合わせて使う場合には、SAP NetWeaverやOracle Fusionなどのセントラル・コアまたはプラットフォームが必要になると主張している。

 ここにきて、SaaSは一大勢力となりつつあるが、このモデルは従来のアプリケーションよりもややリスクが高いと見られている。なぜなら、ベンダー各社がSaaSに対し独自の見解を示しているため、その場しのぎという感覚が拭えないからだ。

 とはいえ、Platform Editionが、あらゆるSaaSアプリケーションの導入、移行、管理をサポートするためのセントラル・ハブになりうる可能性を秘めていることも確かだ。このようなプラットフォームは、これまで存在しなかった。

 もっとも、このソリューションが企業にとって正しい戦略であるとだれもが認めているわけではない。オプタロスのマーケティング担当バイスプレジデント、マーク・オソフスキー氏が指摘するように、特定のプラットフォームを選ぶということは、そのプラットフォームが提供する機能しか使えなくなることを意味する。

 オプタロスは、Webサービスとオープンソースを用いてカスタム・ソリューションを開発しているシステム・インテグレーターだ。オソフスキー氏は、コンポーネント・レベルで標準化を図るほうが企業にとっては好ましいと考えている。変更したいときは、コンポーネントを取り替えるだけで済むからだ。

 これに対し、セールスフォースのプラットフォーム製品マーケティング担当シニア・ディレクター、アリエル・ケルマン氏は、各種コンポーネントの接続方法について悩まなくても済むようにしてほしいというのがユーザーの意向ではないかと反論する。

 「ユーザーのニーズにこたえるという意味では、プラットフォーム・アプローチのほうが優れている。共通のプラットフォームがあれば、コンポーネント同士の接続といった問題に不安を感じなくても済むからだ」(ケルマン氏)

 Platform Editionには、プラットフォーム上の1つのインスタンスで複数のアプリケーションを稼働させることが可能なオンデマンドOSのSalesforce ODOSが含まれている。ODOSは、データ、セキュリティ、ユーザー・インタフェースに対応するシングル・モデルを備える。ケルマン氏は、「ODOSにより、SFA(営業支援ツール)や人材募集などさまざまなアプリケーションを切り替えて使えるようにした」と説明している。

 Platform Editionはすでに利用可能になっており、料金は1ユーザー当たり月額25ドルとなっている。

(エフライム・シュワルツ/InfoWorld オンライン米国版)




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