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[米国]
オラクル、フィールド・サービス向けアプリでGoogle Maps APIをサポート

Google Mapsによる道順検索や所在地確認が可能に

(2007年07月18日)

 米国オラクルは7月17日、フィールド・サービス業者向けのアプリケーション「Oracle Field Service」において「Google Maps for Enterprise」のAPIをサポートしたと発表した。これにより、顧客の所在地確認や到着時間予測などを従来よりも迅速に行えるようになるとしている。

 Field Serviceは、企業向けビジネス・アプリケーション・スイート「Oracle E-Business Suite R12」に含まれているコンポーネントで、フィールド・サービス・エンジニアの派遣プロセスを管理したり、エンジニアが客先に到着するまでの時間を予測したりするソフトウェアである。

 オラクルの製品管理担当シニア・ディレクター、ガイ・ウォーターマン氏によると、業務アプリケーションに地図機能を用意してほしいという要望は以前から寄せられていたという。同氏は「近日中に『Siebel Field Service』にも地図機能を提供する予定だ」と述べている。Siebelは、オラクルのアプリケーション製品ファミリの1つで、CRM(顧客関係管理)に特化していることが特徴だ。

 Google MapsのAPIを通じてField Serviceから地図機能を呼び出せば、客先にできるだけ早く到着するためのルートをすばやく探すことも可能になる。また、Google Mapsの衛星写真などを使って現地をより的確に把握できる。さらには、フィールド・サービス・エンジニアが予定時間よりも早く修理を終えた場合に、定期メンテナンスの対象となる顧客が近くにいないかどうかをGoogle Maps上で確認できるようになる。

 一方、フィールド・サービス・エンジニアを派遣する担当者の側では、エンジニアが必要とする部品を最寄りのサービス・デポや小売店で調達できるかどうかをGoogle Mapsで調べる、という使い方もできる。緊急の修理依頼があった場合でも、派遣担当者はマップ機能を使って顧客の近くにいるエンジニアを探し出し、客先に直行させることが可能だと、ウォーターマン氏は説明する。

 現在、ソフトウェア・ベンダーの間では、多数のソースから寄せ集めたコンテンツを1つのアプリケーションやWebサイトにまとめることがトレンドとなっており、これは一般にマッシュアップと呼ばれている。アプリケーションに有益な視覚要素を追加するGoogle Mapsは、こうしたマッシュアップで最もよく使われるAPIの1つとなっている。

 オラクルにとって、Google Mapsとのリンクは地図サービスとの初の統合になる。オラクルでは他の地図サービスとのリンクも計画しており、特に北米以外の地域を詳細にカバーする地図サービスに力を入れていく方針だ。

 Field ServiceのRelease 12に盛り込まれた他の新機能としては、数日にまたがるタスクのサポートや、修理のアポイントメントをとった顧客を追跡する機能がある。また、タイムゾーンや地域が異なるサードパーティに割り当てた仕事の管理用ポータルも用意されている。

 ウォーターマン氏は、他のオラクル製アプリケーションでも、今回のGoogle Mapsと同様に、サードパーティ製品との統合を行う可能性を示唆した。特に、機器故障などのアラートを携帯端末からソフトウェアに送信できるようにしたいという。「例えば、修理部品を運ぶ輸送トラックの故障や、冷凍装置の急激な温度変化などを示すアラートだ」と同氏は説明する。

 オラクルに関する他のニュースとしては、Linuxサポート・プログラム「Unbreakable Linux」のエンタープライズ・ストレージ・マネジメント・パートナーにシマンテックが加わることが明らかにされた。同プログラムは、オラクルの顧客かどうかにかかわらず、「Red Hat Enterprise Linux」ディストリビューションを使っているユーザーに破格の料金でサポートを提供するというものだ。

 両社は、オラクルのLinuxディストリビューション「Oracle Enterprise Linux」とシマンテックの「Veritas」ソフトウェアの両方でエンタープライズ・レベルのサポートを提供することも明らかにした。サポート対象となるVeritas製品は、「Storage Foundation 5.0」「Storage Foundation for Oracle 5.0」「Storage Foundation Cluster File System 5.0」「Cluster Server 5.0」「NetBackup 6.0 Client」「i3」の6つである。

 オラクルでは、Unbreakable Linuxプログラムの契約ユーザーは増えているとしているが、その具体的な数については公表していない。同社CEOのラリー・エリソン氏は今年3月、「Unbreakable Linuxは非常に好調なスタートを切った」と語り、今後もLinuxビジネスに力を注ぐことを約束している。

(チャイナ・マーテンス/IDG News Service ボストン支局)




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