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[米国]
セールスフォース、CRMデータの共有サービスを顧客企業に提供へ
見込み客や商談関連のデータが企業間で共有可能に
(2007年10月05日)
米国セールスフォース・ドットコムは今週、同社製オンデマンドCRMアプリケーションの顧客企業の間で、見込み客や商談関連のデータを直接共有できるようにする計画を明らかにした。
現在、セールスフォースの公式ブログでは新サービスの名前を顧客企業から募っている。現時点での候補には、「Salesforce Data Network」や「salesforce2salesforce(S2S)」、「Salesforce Partner Network」などが挙がっている。
| IdeaExchangeサイトに掲載されたデータ共有サービスの概略図 |
セールスフォースは従来から多数の顧客データや販売データを共通の形式でホスティングしており、新しいデータ共有サービスは同社にとってさほど難しいものではなさそうだ。
同社のIdeaExchangeサイトによると、この新サービスは、セールスフォースの顧客企業が独自に定義したルールに従って各種CRMデータを公開し、別の顧客企業がそれを購読するという仕組みになる見通しだ。
新サービスの提供は、オンデマンドCRMアプリケーションの新版「Salesforce Winter '08」から開始されるという。今年1月に同Winter '07が登場したこと、同社が名前選びの協力を顧客企業に依頼していることを加味すると、新サービスの開発は完了に近づいているもようだ。
セールスフォース欧州法人のマーケティング担当バイスプレジデント、ウッドソン・マーティン氏は、「顧客企業からしばしば、『パートナーの物流業者やリセラーもSalesforceを利用している。彼らと相互に情報を共有して円滑に連携できるようにしたい』という要望を受ける。それが新サービスのヒントになった」と語った。
こうしたサービスについて、『Does IT Matter?』(ITにお金を使うのは、もうおやめなさい/ランダムハウス講談社)の著者であるニコラス・カー氏は、ホステッド・アプリケーションの利用企業に新たなメリットをもたらすだろうと指摘する。
「セールスフォースは、他社のマルチテナント・システムでは未提供の、CRMアプリケーションの利用企業間で簡単にデータを交換できるという便利な機能を実現しようとしている」(カー氏の3日付のブログより)
ホステッド型アプリケーション・ベンダーの多くは、これまでは顧客企業間のデータ共有機能をアピールしてこなかった。それはおそらく、この種のアプリケーションの普及を図るうえで、データ・セキュリティへの懸念が大きな障害の1つとなっているからである。
とはいえ、ホステッド型アプリケーションの裾野は広がり続けており、こうした機能をサービスとして本格的に提供する時期が来ているとセールスフォースは判断したようだ。
同社は10月2日付の公式ブログにおいて、「Salesforceを利用する顧客企業の間で共有可能になるのは、見込み客情報や商談情報、カスタム・オブジェクトなどだ」と述べている。
調査会社オバムの主席アナリスト、デビッド・ブラッドショー氏は次のように話している。「セールスフォースはすでにパートナー・ライセンスを販売し、顧客がサプライチェーンのパートナー企業とデータを共有できるようにしている。新サービスは、この『1対多』の共有モデルを『多対多』に発展させることになる」
(ジェームズ・ニコライ/IDG News Service パリ支局)
- 米国セールスフォース・ドットコム
- http://www.salesforce.com/
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