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[米国]
BEA、オラクルの買収提示額に不満を表明
アナリスト、金融業界らは「67億ドルは適正価格だ」との見方も
(2007年10月15日)
米国オラクルが先週、米国BEAシステムズに対し、BEA株式1株当たり17ドルでの現金による買収を提案したことを受け、BEAはオラクル社長のチャールズ・フィリップス氏に書簡を送付し、買収提示額が低すぎるとの不満を表明した。
BEAでビジネス・プランニング&ディベロップメント担当バイスプレジデントを務めるウィリアム・クレイン氏は書簡の中で、BEAの取締役会がオラクルからの買収提案を検討していることを明らかにしたうえで、以下のように記している。
「BEAはオラクルの書簡で提示された買収額よりも、はるかに大きな価値を持っている。BEAは直近の決算情報を公表していないため、投資家がBEAの業績動向を把握しにくい状況にあることは理解している。しかし、われわれがSEC(証券取引委員会)に最新の決算報告を提出し、投資コミュニティに十分な情報を提供できるようになれば、この状況は是正されるだろう」
BEAは現在、ストック・オプションの付与日を、株価が安かった以前の日付けにさかのぼって設定する「バックデート問題」で、過去の決算の修正を行っている。そのため、決算報告の提出が遅れているのだ。
またクレイン氏はオラクルに対し、買収交渉プロセスを明確化するよう要求している。
「以前の話し合いで伝えたように、われわれは、オラクルがBEAの競合相手であることを重大視している。取締役会は、長い期間をかけてオープンな姿勢で交渉することには応じられない。なぜなら(長期間のオープンな交渉は)機密情報の流出につながり、われわれのビジネスと株主利益に多大な悪影響を及ぼすおそれがあるからだ」(クレイン氏)
オラクルはBEAに送付した書簡の中で、友好的買収を早期に完了させたいとの意向を示している。しかしBEAはオラクルの買収提案を「一方的で不十分なもの」としており、両社の姿勢は対立している。ちなみにBEAの大株主であるカール・アイカーン氏はBEAに対し、同社の売却を求めている。
米国ヤンキー・グループでリサーチ・フェローを務めるローラ・ディディオ氏は、「BEAには今回の買収案をはねつけるチャンスはあるだろう。しかし、最終的にはオラクルが買収額を引き上げ、取締役会と株主を見方にして『買収完了』となるはすだ」と予測する。
ディディオ氏は、2004年にオラクルが米国ピープルソフトを買収した例を引き合いに出し、「ピープルソフトの抵抗は、最終的に結実しなかった。BEAもその事実は理解しているはずだ」と指摘する。
シティ・グループのリポートによると、BEAは現在、ミドルウェア市場でIBMに次いで2位のシェアを占めているという。買収が成功すればオラクルが2位に浮上し、マイクロソフトが3位になる。
シティ・グループのアナリストは、オラクルが提示した総額67億ドル(1株17ドル)の買収額は適正だと判断しているようだ。同金額で買収が成立すれば、オラクルにとってはピープルソフトに次ぐ規模の買収となる。
またディディオ氏は、「オラクルはここ数年、積極的に買収攻勢をかけており、買収相手の説得に成功してきた。オラクルCEOのラリー・エリソン氏は、交渉人として非常に強力な人物だ」と語っている。
(ポール・クリル/InfoWorld米国版、ナンシー・ゴーリング/IDG News Service シアトル支局)
- 米国オラクル
- http://www.oracle.com/
- 米国BEAシステムズ
- http://www.bea.com/
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