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【HP SOFTWARE UNIVERSE 2007 Barcelona】
HP、BTO戦略を強化――IT運用管理の自動化で顧客の“コスト”を“投資”に変える Update

積極的に事業を展開する、HPソフトウェア部門の“次なる一手”とは

(2007年12月18日)

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「運用管理ソフトのSaaS化」を積極的に展開

 HPは今後、同社のソフトウェア製品を積極的にSaaS(Software as a Service)モデルで提供していくことも明言した。今回のコンファレンスに合わせてバージョンアップされた、ITILのサービス・サポートを担う「Service Manager 7.0」も、11月末からSaaSモデルで提供が開始されている。また、経営者が自社のITシステムの運用状況を把握し、適切な意思決定を行うことを支援する「Decision Center 2.0」も、2008年末までにSaaSモデルで提供するという。HP SaaS担当バイスプレジデントのマーク・オルセン(Marc Olesen)氏は、(技術的にSaaSモデルで提供できるソフトウェアは)将来的にすべてSaaSで提供する方針であることを明らかにした。

 HPはすでに「Operation Center」および「Network Management Center」の各ソフトウェアを、SaaSモデルで提供している。Olesen氏はそのほかの製品群について、「顧客のニーズを見極めながら、順次、(SaaSモデルで)提供していきたい」と語った。

*  *  *

 今回のコンファレンスでは、HPがビジネス・ソフトウェアのリーダーを目指し、製品/サービスを積極的に展開する姿勢が伝わってきた。複数のHP幹部は、HP Softwareの強みとして「データセンターの自動化ソフトからモバイル関連のソフトまで、顧客(企業)が求めるすべての分野で製品が提供できること」を挙げる。

 HPのソフトウェア事業は、売上げ比率で見ると、同社の総売上げの数%を占めているにすぎない。しかし、今後、ソフトウェア事業はHPにとって基幹ビジネスとなっていくのは明らかだ。この先、HPの提唱するBTOが顧客にどれだけ浸透するか、またITの自動化によって得られるメリットをどれだけ顧客が実感できるか――。これが同社にとって大きなポイントになりそうだ。

Interview
ソフトウェア部門のトップが語る次なる戦略――「BIO分野の製品拡充を目指す」

積極的な企業買収でソフトウェア製品の拡充を図ってきたHP。その総指揮を務めるソフトウェア部門シニア・バイスプレジデントのTom Hogan氏は、「ポートフォリオの拡充に引き続き注力する」と明言する。その具体的な戦略を聞いた。

HPソフトウェア部門シニア・バイスプレジデントTom Hogan氏

──今後はどの分野を拡充する予定なのか。
Hogan氏:過去18カ月間は、BTO分野を強化するという観点から積極的に買収を行ってきた。BTOのポートフォリオ拡充の次なる戦略は、BIOのポートフォリオ拡充である。そのためにはBTOと同様、BIOの分野にも積極的に投資を行っていく予定だ。

──BIOポートフォリオ拡充の具体的な戦略は、買収と考えてよいか。
Hogan氏:そのとおりだ。現段階では具体的な買収案件を明らかにすることはできないが、(Mercury、Peregrine、Opswareなど)BTO分野で行った規模の買収を考えている。今後は、Eディスカバリ(電子情報開示)への対応やコンプライアンスを支援する製品──例えば電子メール・アーカイブ・システムやバックアップ/リカバリといったカテゴリーの製品──を充実させたい。

──SaaSモデルに本格的に取り組む意図は何か。
Hogan氏:顧客に選択肢を提供するためだ。自社でIT部門を持たず、(技術的な部分は)アウトソーシングを活用し、投資とリスクを最低限に抑えたいと考えている顧客は、企業規模を問わず多い。

──同じ製品をSaaSモデルとライセンス・モデルで提供した場合、同じパイを取り合うことにならないか。
Hogan氏:もしすべての顧客が(ソフトウェアを)SaaSモデルで購入したら、われわれの売上げは短期的には落ち込むだろう。しかし、われわれはソフトウェア以外の事業も好調であり、(SaaSモデルでの提供による)一時的な売上げの落ち込みはわれわれのビジネスに影響しない。それよりも顧客に低価格でソフトウェアを提供していくことが重要だと考えている。


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