【 ここから本文 】

データセンター

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示


データセンター革新

[米国]
BMC、データセンター自動化ベンダーのブレードロジックを8億ドルで買収

データセンター自動化市場でHPを追撃

(2008年03月18日)

 米国BMC Softwareは3月17日、データセンター自動化ソフトウェア・ベンダーの米国BladeLogicを買収すると発表した。支払いは現金で1株当たり28ドルを予定しており、買収総額はおよそ8億ドルとなる。

 BMCはBladeLogicについて、「IT管理ソフトウェア分野の中でも急成長している市場において、著しい成長を遂げている企業」と、声明で述べている。

 BMCの声明によれば、BladeLogicの取締役会は、今回の買収提案に対して全会一致で了承するよう株主に推奨しているという。買収交渉は、10日以内に始まる見込みだ。

 将来的に取得することになるBladeLogicの製品は、BMCのビジネス・サービス管理(BSM)ポートフォリオと適合性が高いと、BMCは述べている。両社はすでに互いの製品統合を水面下で始めているという。

 BMCはこのところ、予防的管理システム・ベンダーの米国ProActiveNetや、ランブック自動化ソフトウェアを専門に扱う米国RealOpsなどを相次いで買収しており、BladeLogicは最新の買収事例となる。

 電話会見を開いたBMCのCEO、ボブ・ビーチャム(Bob Beauchamp)氏は、「両社の製品ポートフォリオ間に重複はごくわずかしかなく、買収により製品がオーバーラップしてしまっている競合とは対照的だ」と語った。

 「購入したその日から利用でき、顧客の環境に確実に対応する製品の実現を目指して、統合を進めていきたい」(Beauchamp氏)

 BladeLogicのCEOであるデブ・イティチェリア(Dev Ittycheria)氏も、同社の製品はBMCのポートフォリオを補完するものであり、買収が成立すれば、「ITエグゼクティブがデータセンター管理分野へ投資する際に、BMC製品が最も有力な選択肢の1つになる」と強調した。

 米国Citigroupは先週、買収の機が熟した技術企業としてBladeLogicの名を挙げていた。Beauchamp氏も、BMCがBladeLogicの買収を以前から検討していたことを示唆している。「長い間、こうしたビジネスを手に入れたいと望んでいた。さまざまなデータセンター自動化技術を評価・分析した結果、BladeLogicの製品が最もすぐれていると判断した。しかし、この技術を譲るようBladeLogicを説得するのは簡単ではなかった」(Beauchamp氏)

 「BMCからアプローチを受けた当時、(BladeLogicは)独立独歩の戦略を実行していくことに注力していた」と、Ittycheria氏は説明した。

 BMCに買収を打診されたBladeLogicは、「過去に(同社への)関心を示してきた複数のバイヤー候補とも話し合いを行い、最も魅力的な条件を提示したBMCを最終的に選んだ」(Ittycheria氏)という。

 米国の調査会社IDCのアナリスト、ステファン・エリオット(Stephen Elliot)氏は、BMCにとってBladeLogicの買収は大きな意味を持つが、統合作業は多岐にわたるだろうと指摘した。

 「BladeLogicは、役割に基づく制御、粒度の細かい変更および設定の可視化、アプリケーション・リリース管理などを通して、堅牢な製品ポートフォリオを築いている。そのため、BMCは当面、クライアント/ランブック自動化/サーバ/アプリケーション・スタックに関する一連の製品統合作業で手一杯になるはずだ」(Elliot氏)

 さらに同氏は、「BMCが分散環境に加えて、メインフレームにも強みを持つ企業である点は実に興味深い。BladeLogicが持つ技術の一部が、メインフレーム分野に移植される可能性があるかもしれない」と付け加えた。

 一方、米国Forrester Researchのアナリストであるイブリン・ハバート(Evelyn Hubbert)氏は、今回の買収を高く評価している。

 Hubbert氏は、「BMCは、データセンター自動化ソフト市場でもある程度の実績を残しているが、より強固な地位を確保するためには、すぐれたサーバ・プロビジョニング・ソリューションを擁するBladeLogicが重要なパートナーとなる。ソリューションの全体的な『クリーニング』が必要になるだろうが、そうした作業や統合はBMCの得意技だ」と語った。

 BMCの競合には、データセンター自動化ベンダーの米国Opswareを2007年に16億ドルで買収した米国Hewlett-Packard(HP)がおり、現状ではBMCよりも先行している。

 BMCの買収発表に合わせるかのように17日、HPもデータセンター最適化関連製品およびサービスを発表している。

(Chris Kanaracus/IDG News Service ボストン支局)




関連記事

▲ページの先頭へ戻る


Special

次世代のグリーンなデータセンターの実現に向けて

APC SOLUTION FORUM 2008 イベントレポート

グリーン・コンピューティング

データセンターのグリーンIT化は電力管理だけに非ず――「総合的視点を」

ガートナーが提唱する“生きた”データセンターとは

「データセンターの環境対策が急務」

グリーンIT時代のシステム運用管理を考える

サーバ電力管理やハードウェア・リソース管理など「省電力に貢献するツール群」の活用

着手する前に知っておきたいグリーンITの基礎知識

FAQと米国企業の先進事例に学ぶ

最新記事はこちら

キャッチアップ

企業ITは数年で「プライベート・クラウド」へ向かう――ガートナーが予測

「メタOS」と「サービス・ガバナー」を核にパブリック・クラウドとも連携へ

大災害からサバイブした企業のディザスタ・リカバリ計画

データセンター・ロケーションの見直し

国内データセンターの約4割がグリーンIT化を推進

選定に際しグリーン対応を重視する企業は65%以上にも

にわかに活発化する移動式データセンターの開発競争

サン、IBMに続き、HPもコンテナ収納型のデータセンターを製品化

データセンターの新増設で、CIOたちが実際に経験したこと

キャパシティ、設置スペース、電力と発熱、コスト――問われる課題への解決力

データセンターを変革する3つの“メガトレンド”――米国の業界団体が発表

ブレード・サーバの業界団体が予想する近未来のデータセンター

【ミック研調査】国内データセンターの総消費電力量、2007年度は57億Kwhに

2012年度には倍近くの107億Kwhへの拡大を予想

データセンター管理のキーワードは「ITIL」と「自動化」――2つの調査に見るユーザー意識の高まり

「いずれも効率的なIT環境の実現に貢献」とアナリストが指摘

日本で進まぬデータセンターの「グリーン化」――シマンテックの調査で明らかに

グリーン・データセンターを「とてもよく知っている」と回答した企業は“0”

データセンター内をさまよう“幽霊サーバ”を暴き出せ!

存在していないはずなのに金だけは食う、やっかいものの正体とは

グリーン・データセンターを実現するマルチレベル手法

コンポーネント/サーバ/ラック/設備から検証する

ストレージの電力効率を改善する「5つの実践」

SAN環境の統合が“データセンターのグリーン化”に大きく貢献

グリーン化を実現するために、コールセンターを「仮想化」せよ

在宅勤務を取り入れれば、オペレーターの定着率がアップし、省エネも達成

データセンターの刷新に取り組む米国ユーザー

緊急の課題は冷却の効率化とデータ処理増大への柔軟な対応

データセンターとグリッド

グリッドの経営価値

ブレード・サーバ導入の機は熟したか

将来展望と企業ユーザーの導入メリットから考察する

高可用システムの根幹を成す「物理インフラ」を再点検する

データセンターの「立地・建築・設備」やサーバ・ルームの「電力/熱問題」に着目

ブレード・サーバ導入の落とし穴

データセンター側の受け入れ態勢に抜かりはないか?!

「液体冷却」時代を迎えるデータセンター

課題は標準冷却仕様の“不在”

設備・設計から考えるデータセンターの「電力供給と冷却」

米国企業3社は“電力食いのヒート・アイランド”にどう立ち向かったか

Weekly Ranking

集計期間:01/01〜01/07


トレンド・ウォッチ

日本IBM、クラウド・コンピューティング・センターを国内に開設

企業ユーザーやパートナーにクラウド基盤の検証・デモ環境を提供(2008年08月01日)

マイクロソフト、データセンターの温度監視システムを披露

各サーバの温度をセンサで収集し、施設内の高温個所をイメージ化(2008年07月30日)

APCジャパン、データセンター向け運用管理アプライアンス「InfraStruXure Central」をリリース

ソフトウェアの追加により設計/監視/運用管理の一元化を実現(2008年07月10日)

IBM製スパコン「RoadRunner」がPFLOPSの壁を破る――TFLOPS突破から11年

OpteronとCellで達成。次の大目標はエグザFLOPS級スパコンの開発へ(2008年06月10日)

“仮想データセンター”による事前検証が可能な、APCの巨大デモ・センター

「グリーンITのための検証環境はすべてそろっている」と担当者(2008年05月29日)

デデュープ、HDDスピンダウン、SSD――EMCストレージ部門を率いるドナテリ氏が最新技術を紹介

「ストレージ分野は今、正に大きな変革期を迎えている」(2008年05月21日)

競争力の高いデータ管理基盤をいかに構築するか

ネットアップが提示する仮想化活用の実際(2008年05月19日)

「仮想化によるWindows/Linux相互運用」がもたらす価値とは

ノベルとマイクロソフトが共同で進める、相互運用性確保の新アプローチ(2008年05月15日)

【CA調査】「仮想化サーバの管理に自信が持てない」とするCIOが半数以上に

懸案事項は、セキュリティ/異種インフラ管理/システム利用の最適化(2008年02月13日)

データセンター・ネットワークを統合する――Ciscoが新スイッチを発表

データ処理/ストレージの両システムを融合する「Nexus」シリーズ(2008年01月28日)

「日本のデータセンターは人に依存」――シマンテックが指摘

自社基準の緩いSLA、仮想化への慎重な態度など、“日本の特異性”が浮き彫りに(2007年11月27日)

データセンターの管理に問題あり――5割近くがコンフィギュレーション情報を把握せず

ITIL適用の遅れが一因(2007年08月30日)


Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国