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データセンター革新

【Green IT Conference & Demo 2008】
APCが示す、“データセンターのグリーン化”を
実現するための「5つのポイント」

データセンターの効率化がTCO削減をもたらす

(2008年04月07日)

今日、データセンターでは、IT機器の省電力化と熱対策が大きな課題となっている。そうしたなか、世界トップのUPS(無停電電源装置)ベンダーとして早期からデータセンターの“グリーン化”に取り組んでいるAPCは、エネルギー効率の高い次世代型の“グリーン・データセンター”への移行を提唱している。セッションでは、APCジャパンのマーケティング本部ディレクター、坂内美子氏が登壇し、データセンターの効率化や省電力化を実現するためのポイントを解説した。

電力と冷却の効率を高める
ポイントを整理

「データセンターの効率化は、IT機器以外の消費電力をどれだけ抑えられるかにかかっている」と強調する、APCジャパンのマーケティング本部ディレクター、坂内美子氏

 今日、企業のデータセンターでは日々膨大な電力が消費されている。しかし、データセンターに給電される電力の50%以上は、サーバやネットワークなどのIT機器ではなく、冷却システムなどのインフラが消費しており、そのうちコンピューティングに消費されるものは、ごくわずかだという。

 「データセンターにおける消費電力の99.9997%が熱に変わっており、実際に情報としてアウトプットされるコンピューティングに使用される電力は0.0003%にすぎない。また、データセンターに入ってくる電力の45%は冷却・空調装置、25%は電源や照明などに使われ、IT機器が使うのは30%だけ。したがって、データセンターの効率化は、このIT機器以外に使用される電力をどれだけ抑えられるかにかかっている」(坂内氏)

 坂内氏は講演で、データセンターの電力および冷却アーキテクチャの効率改善に向けて実践すべき5つのポイントを紹介した。その1つが「高効率のUPS」の採用だ。同氏によると、APCが提供する最新のUPSは、インバータ部分の設計改善により、従来設計比50%以上の電力損失の軽減を実現しているという。また、「高電圧AC配電」を採用することもポイントだという。「日本国内では多くのIT機器が100V電源で運用されているが、高密度なブレード・サーバの普及に伴って、電源の200V化が進んでいる。電圧が上がれば、同じ電気の量を送るための電流は少なくなる」と坂内氏。データセンターで使用される電線の量が削減されれば、床荷重も軽減され、「5%以上の効率向上が見込める」(同氏)という。

空調の最適化とスケーラブルな
インフラ採用がグリーン化の“カギ”

 最も重要なポイントは「ラック列単位の冷却」による空調の最適化だ。APCでは、データセンターの冷却システムは部屋単位ではなく、ラック列ごとに配置するInRow方式を推奨している。さらに、データセンター内でIT機器からの排熱がたまるホットアイルの両サイドとラック間の天井部分の3方向をパネルでふさぎ、熱をホットアイル内部にとどめて冷却を行うソリューション「HACS」も提供している。坂内氏は、「冷気と熱気が混ざらないように完全に分離するのがポイント」と強調する。

 また、標準化・モジュール化したコンポーネントをIT負荷の変化に応じて拡張できる「スケーラブルな電源および冷却装置」を採用したうえで、それらの「キャパシティ・プランニングおよび管理ソフトウェア」を実行し、オーバー・サイジングによる無駄を省くことも重要と坂内氏は力説した。

 一方、APCは、データセンターの省電力化を促進するコンソーシアム「The Green Grid」に唯一のインフラ関連ベンダーとして参加している。国内でもボードメンバー11社の日本法人とともに日本支部設立の準備を行っているところであり、データセンターの“グリーン化”を目指す日本企業から、今後ますます注目を浴びそうだ。
 


APCの冷却ソリューション「HACS(Hot Aisle Containment System)」とラック冷却システム「InfraStruXure InRow」による列単位冷却設計イメージ
(Computerworld.jp)

Technology Review

「InfraStruXure InRow RC」(エーピーシー・ジャパン)
高密度実装システムの連続安定稼働を支える「ラック列(Row)単位」の冷却メカニズム



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