【 ここから本文 】

データセンター

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示


データセンター革新

[米国] 【Storage Networking World】
「データセンターの環境対策が急務」――IT幹部らが統一見解

「グリーンITは、リスク・マネジメント戦略だ」と専門家

(2008年04月10日)

 4月9日に米国オーランドで開催された「Storage Networking World(SNW)」(Computerworld米国版主催)のパネル・ディスカッションにおいて、登壇したITマネジャーらは、「今後、ITに求められるのはグリーンITであり、データセンターの環境対策が急務である」との見解を示した。

 またSNWに参加した複数のITマネジャーからは、「グリーンITを実現するために、ビジネス部門のマネジャーは今後、自社のデータ保存ポリシーを見直し、データセンター内の各デバイスの消費電力を正確に把握する必要に迫られる」との声も聞かれた。

 米国環境保護庁(EPA)で「Energy Star Product Specifications Development Group」担当チーム・リーダーを務めるアンドリュー・ファナラ(Andrew Fanara)氏は、「グリーンITプロジェクトは、将来の電力価格や電力供給問題をめぐる、リスク・マネジメント戦略になりつつある」と指摘した。

 「企業と顧客はグリーンITについて、本気で考えるようになった。低消費電力の製品を効率的に利用しているかといった顧客の“監視”は、今後厳しさを増すだろう。彼らは企業の電力使途を細かく調査している。中でも莫大な電力を消費するデータセンターには注目している。なぜなら、データセンターのグリーン化に成功すれば、大幅な電力コストを削減できるからだ」(Fanara氏)

 EPAは先月、ITマネジャーが社内で運用しているデータセンターの電力消費量を、他社のデータセンターの電力消費量と比較できるベンチマークを策定中だと発表した。

 データセンターの消費電力が莫大であることは、米国議員の間でも広く知られている。Fanara氏は、今後政府が電力会社に対し、「炭素当たりの課徴金」を課し、その金額は顧客(企業)に転嫁される可能性があると指摘した。

 「今後も電力消費量が増加の一途をたどれば、電力価格の高騰を引き起こし、企業は深刻なコスト問題に直面することになる」(Fanara氏)

 米国Highmarkでインフラストラクチャ・マネジメント担当バイスプレジデントを務めるマーク・オガラ(Mark O'Gara)氏は、「今後、新たなデータセンターが完成したら、最初に行うべきことは、データセンター内で利用されている全ITデバイスの電力消費量を測定する作業だ」と指摘する。

 O'Gara氏によると、同社が2年前に設立したデータセンターとIT部門が使用している2万8,000平方フィートのフロア・スペースは、電力の最適化対策が講じられているという。その際、全ITデバイスの電力消費量を測定したところ、1位がビジネス・インテリジェンス(BI)関連、以下、SAN(Storage Area Networks)、仮想テープ・ライブラリ、ロボティクス・テープ・ライブラリ、仮想テープ・サーバだったという。

 「驚いたことに5つのうち4つが、ストレージ関連だったのだ」(O'Gara氏)

 この結果を踏まえ、Highmarkではストレージの仮想化プロジェクトを推進するとともに、バックアップ方式を、ロボティック・テープ・ライブラリからディスク・ツー・ディスクに切り替える予定だという。

 米国Sun Microsystemsでグローバル・ストレージ担当ディレクターを務めるレイトン・ウッドJr.(Leighton Wood Jr.)氏は、「グリーンITに取り組むには、データ管理プロセスを改善する必要がある」と指摘する。

 「データが格納されている場所の特定と、そのデータの保存期間/利用頻度を明確にすれば、(そのデータを)プライマリ以外のストレージに保存することも可能になる。そうすれば、消費電力は大きく異なるはずだ」(Wood Jr.氏)

(Brian Fonseca/Computerworldオンライン米国版)




関連記事

▲ページの先頭へ戻る


Special

次世代のグリーンなデータセンターの実現に向けて

APC SOLUTION FORUM 2008 イベントレポート

ホワイトペーパー

「リアルタイムLANアナライザ」とは?

ネットワーク・トラブルにまつわる諸問題を解決する「リアルタイムLANアナライザ」とは?

高いコスト・パフォーマンスと操作性――最新製品に備わる特徴と機能

グリーン・コンピューティング

「グリーンITの推進で、2025年に国内全エネルギー消費量の10%削減を目指す」――経済産業省

ITのグリーン化に加え、ITの活用による省エネの重要性も強調

「データセンターの環境対策が急務」

「データセンターの環境対策が急務」――IT幹部らが統一見解

「グリーンITは、リスク・マネジメント戦略だ」と専門家

グリーンITでIT部門がなすべきこと

「地球にやさしいIT」に向けた多角的なアプローチを実践する

最新記事はこちら

キャッチアップ

にわかに活発化する移動式データセンターの開発競争

サン、IBMに続き、HPもコンテナ収納型のデータセンターを製品化

【ミック研調査】国内データセンターの総消費電力量、2007年度は57億Kwhに

2012年度には倍近くの107億Kwhへの拡大を予想

データセンター管理のキーワードは「ITIL」と「自動化」――2つの調査に見るユーザー意識の高まり

「いずれも効率的なIT環境の実現に貢献」とアナリストが指摘

日本で進まぬデータセンターの「グリーン化」――シマンテックの調査で明らかに

グリーン・データセンターを「とてもよく知っている」と回答した企業は“0”

データセンター内をさまよう“幽霊サーバ”を暴き出せ!

存在していないはずなのに金だけは食う、やっかいものの正体とは

グリーン・データセンターを実現するマルチレベル手法

コンポーネント/サーバ/ラック/設備から検証する

ストレージの電力効率を改善する「5つの実践」

SAN環境の統合が“データセンターのグリーン化”に大きく貢献

グリーン化を実現するために、コールセンターを「仮想化」せよ

在宅勤務を取り入れれば、オペレーターの定着率がアップし、省エネも達成

データセンターの刷新に取り組む米国ユーザー

緊急の課題は冷却の効率化とデータ処理増大への柔軟な対応

データセンターとグリッド

グリッドの経営価値

ブレード・サーバ導入の機は熟したか

将来展望と企業ユーザーの導入メリットから考察する

高可用システムの根幹を成す「物理インフラ」を再点検する

データセンターの「立地・建築・設備」やサーバ・ルームの「電力/熱問題」に着目

ブレード・サーバ導入の落とし穴

データセンター側の受け入れ態勢に抜かりはないか?!

「液体冷却」時代を迎えるデータセンター

課題は標準冷却仕様の“不在”

設備・設計から考えるデータセンターの「電力供給と冷却」

米国企業3社は“電力食いのヒート・アイランド”にどう立ち向かったか

トレンド・ウォッチ

日本IBM、クラウド・コンピューティング・センターを国内に開設

企業ユーザーやパートナーにクラウド基盤の検証・デモ環境を提供(2008年08月01日)

マイクロソフト、データセンターの温度監視システムを披露

各サーバの温度をセンサで収集し、施設内の高温個所をイメージ化(2008年07月30日)

APCジャパン、データセンター向け運用管理アプライアンス「InfraStruXure Central」をリリース

ソフトウェアの追加により設計/監視/運用管理の一元化を実現(2008年07月10日)

IBM製スパコン「RoadRunner」がPFLOPSの壁を破る――TFLOPS突破から11年

OpteronとCellで達成。次の大目標はエグザFLOPS級スパコンの開発へ(2008年06月10日)

“仮想データセンター”による事前検証が可能な、APCの巨大デモ・センター

「グリーンITのための検証環境はすべてそろっている」と担当者(2008年05月29日)

デデュープ、HDDスピンダウン、SSD――EMCストレージ部門を率いるドナテリ氏が最新技術を紹介

「ストレージ分野は今、正に大きな変革期を迎えている」(2008年05月21日)

競争力の高いデータ管理基盤をいかに構築するか

ネットアップが提示する仮想化活用の実際(2008年05月19日)

「仮想化によるWindows/Linux相互運用」がもたらす価値とは

ノベルとマイクロソフトが共同で進める、相互運用性確保の新アプローチ(2008年05月15日)

【CA調査】「仮想化サーバの管理に自信が持てない」とするCIOが半数以上に

懸案事項は、セキュリティ/異種インフラ管理/システム利用の最適化(2008年02月13日)

データセンター・ネットワークを統合する――Ciscoが新スイッチを発表

データ処理/ストレージの両システムを融合する「Nexus」シリーズ(2008年01月28日)

「日本のデータセンターは人に依存」――シマンテックが指摘

自社基準の緩いSLA、仮想化への慎重な態度など、“日本の特異性”が浮き彫りに(2007年11月27日)

データセンターの管理に問題あり――5割近くがコンフィギュレーション情報を把握せず

ITIL適用の遅れが一因(2007年08月30日)

Weekly Ranking

集計期間:11/26〜12/02



Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国