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[米国]
“仮想データセンター”による事前検証が可能な、APCの巨大デモ・センター
「グリーンITのための検証環境はすべてそろっている」と担当者
(2008年05月29日)
米国APCが2007年10月にミズーリ州セントルイスに開設したテスト・センター施設「Schneider Electric Technology Center」では、データセンター内に設置するIT機器のテストや検証、社員のトレーニングなどが日々行われている。5月28日、APCは日本のプレス向けに初めて同施設の内部を公開した。以下、その模様をお伝えする。
Schneider Electric Technology Centerの総床面積は10万平方フィート(約9,300平方メートル)で、変電設備を経由して7.5MW(メガワット)の電力供給能力を誇る。開設以来、延べ100社の企業が同施設を訪れ、データセンター管理者などのトレーニングをはじめとする視察/見学会が約50回開催されてきた。
| セントルイスにあるSchneider Electric Technology Centerの外観。2007年10月に開設されたばかりであり、データセンターの従来のイメージを覆す、モダンな印象だ |
APCによると、同施設を開設した最大の目的は、エネルギー効率の高い“グリーン”なデータセンターの構築を目指す顧客を支援することだという。近年、データセンターにおける電力コストの急激な上昇により、エネルギー効率に対するユーザーの意識が高まりをみせているが、データセンターの“グリーン化”と一口に言っても、「どのような基準でIT機器を選択すればよいか」「空調設備の能力をどう見積もればよいか」など、大半のユーザー企業はそれを適切に判断する知識やスキルを持ち合わせていないのが実情だ。
Schneider Electric Technology Centerは、ユーザー企業の知識・スキル不足や“葛藤”に対して適切なアドバイスを行い、支援する役割を担う。同施設に備えられた7,000平方フィートのデモ・ルームでは、自社のデータセンターへの導入を検討している各種IT機器を顧客が持ち込み、“仮想的なデータセンター”をデモ・ルーム内に構築することができる。ここで約30日間(30日以上も可能)のロードテストを行い、顧客が検討している機器構成で具体的にどのようなデータセンターが構築できるかをシミュレート/検証していくというわけだ。
| 顧客が“仮想的なデータセンター”を構築できるテスト施設。記者が取材したときは、残念ながら顧客は利用していなかった |
検証の結果から、顧客は、リスクを抑えてむだの少ないデータセンターの構成を検討できる。そのうえ、改善策が必要な場合にはAPCから具体的なソリューションの提案を受けることが可能だ。APCによると、デモ・ルームを利用した顧客はまだ1社だが、同施設はデータセンターの構築に必要となるあらゆるAPC/MGE製品のデモ/展示設備を備えており、グリーンITの機運のさらなる高まりによっては、今後はもっと利用者が増えていくものと思われる。
そのほか、APCが提供している局所冷却設備「InfraStruXure InRow」と、床下から冷気を吹き上げ、IT機器を冷却する従来方式との消費電力を比較するデモや、UPSやストレージ、スイッチ/ルータなどさまざまなIT機器をモニタリングできる「InfraStruXure Central」(日本国内では未発売)といった各種のデータセンター用管理ソフトウェアも含めた多様なデモが同施設で体験できる。
今回、説明をしてくれた米国APCのコンファレンス・マネジャー、ジョセフ・ヴィルメイン(Joseph Vilmain)氏は、「データセンターを新規に構築する企業や、すでにデータセンターを運営している企業にとって、エネルギー効率にすぐれたわれわれの多様なソリューションをまとめたのが、このデモ・センターだ」と語った。
(山上朝之/Computerworld)
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