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[インド]
【Gartner予測】
拡大するインドのデータセンター・キャパシティ、5年間で31%増の見込み
今後の課題は安定した電力供給
(2008年11月21日)
米国Gartnerは11月19日、インドのデータセンターに関する予測リポートを発表した。それによると、同国におけるデータセンターの総面積は、2007年から2012年の5年間で31%増加し、2012年までに510万平方フィートに達する見込みだという。
Gartnerでは「企業はホステッド型/自社所有型を問わず、データセンター・キャパシティを増やすことが予測される。インドのデータセンター産業は、今後2年間でその規模が2倍になるだろう」としている。
長期的に見ると、インドは中東地域や東アフリカ、東南アジアといった近隣諸国のデータセンター・ホスティング・ハブになる可能性が高い。すでにインドは、これら地域のアプリケーション類を管理するために必要十分なデーセンター容量と、ネットワークを併せ持っているという。
Gartnerの主席リサーチ・アナリスト、ナレシュチャンドラ・シン(Nareshchandra Singh)氏は、「2001年には1ペタバイト規模だったインドのストレージ需要は、2007年には34ペタバイト規模に急増した。また2008年における外部コントローラ・ベース(ECB)のディスク・ストレージ市場は、前年比22%以上の成長が見込まれている」と指摘する。
データセンターの成長を左右するのは、国内の金融機関や通信業者/製造業/サービス業といった分野からの需要だ。大手の金融機関や通信企業は、増え続けるデータ・ストレージ需要に対応するため、自社でデータセンターを構築する場合が多い。
一方ホスティング・サービスを提供するデータセンター・プロバイダーも、中小規模の企業からの要求に応じ、データセンター・キャパシティを拡大するために多額の投資をすることが予想されるという。
しかしインドのデータセンター開発に関しては、セキュリティやデータ保存といった面での懸念が大きいのも事実である。シン氏は、「克服すべき最大の課題は、不安定な電力供給を安定化することだ」と語る。
「インドではTier1 ISP(注1)が拠点を構えるデリーやムンバイ、バンガロールですら、1年間に数回の停電が発生する。高密度化されたデータセンターが増加し、エネルギー需要が増加するにつれ、これは大問題になる」(シン氏)
またGartnerは、グリーンITのコンセプトにのっとった革新的な設計と、仮想化技術を取り入れた新規データセンターを建設するよう、インド企業に働きかけている。
「例えばコージェネレーション(熱電併給)と呼ばれる熱電供給システムを取り入れることもその1つだ。コージェネレーションは、天然ガス/バイオマス/バイオガス/石炭/廃熱/ガソリンなどの中から単一の熱源を利用し、発電時に生じた熱を同時に使うというものである。既存の発電方法よりも効率的なだけでなく、将来的に太陽熱から生じたソーラー熱を集めることも期待できる」(シン氏)
Gartnerによると、インドでは現在グリーンITへの気運が高まり、政府や民間からの資金援助が盛んに行われているという。ITのグリーン化に対する投資は、企業にとって2つの重要な利点がある。ひとつは「環境にやさしい企業」としてのブランド・イメージの向上、そして2つ目はIT部門の予算から、エネルギー・コストを大きく削減できることだ。
シン氏は、「エネルギー効率のすぐれたデータセンターの設立は不可欠だ。国内のデータセンター市場が必要とする電力の増加に対処するには、インド政府が、太陽熱/風力/水力といった代替エネルギー源の利用を推進することも重要になる」と指摘したうえで、「インド政府は今後、1万平方フィート前後の中規模データセンターが、4年以内に使用電力の30%を太陽熱から供給できるよう目標を設定すべきだ」との考えを示した。
注1 Tier1 ISP:世界規模の広帯域IPバックボーンを保有し、インターネットの品質を上流のプロバイダに頼ることなく、みずからコントロールできるISP(Internet Service Provider)のこと
(Channelworldインド版編集部)
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