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[米国]
HPのCIO、データセンター統合プロジェクトの進捗状況を披露
冷却効率の最適化とアプリ統合の経験をユーザー支援に生かす
(2007年06月20日)
米国ヒューレット・パッカード(HP)が現在取り組んでいるデータセンター統合プロジェクトは、自社の業務効率を高めるだけでなく、顧客企業へのコンサルティング・アドバイスにも役立ちそうだ。
HPのエグゼクティブ・バイスプレジデントでCIOを務めるランディー・モット氏は6月19日、米国ラスベガスで開催中の年次コンファレンス「HP Technology Forum & Expo 2007」(6月18日〜21日)で講演し、顧客と従業員、パートナー各社に同プロジェクトの進捗状況を報告した。
| 「データセンターの統合は省エネを進める絶好のチャンスだ」と強調する米国HP エグゼクティブ・バイスプレジデント兼CIO ランディー・モット氏 |
同社は世界85カ所のデータセンターを米国内の6カ所(ジョージア州アトランタとテキサス州のヒューストンおよびオースチンにそれぞれ2カ所)に統合する3カ年プロジェクトを進めており、今年はその2年目に当たる。
ランディー・モット氏によると、6カ所のうち3カ所はすでに稼働しており、残りの3カ所も60日以内に完成するという。
同氏はデータセンター統合プロジェクトについて、「HPに限らずどのような企業でも、データセンターの統合は、テクノロジーを刷新して業界標準を採用し、時代遅れになったハードウェアやソフトウェアを統廃合できるだけでなく、近年話題になっているデータセンターの省エネを進める絶好のチャンスだ」と強調する。
同プロジェクトは2008年暮れに完了する予定で、サーバの台数を30%削減する一方、総処理能力を80%高めることを目指すという。ストレージのコストを削減しながら記憶容量を倍増、ネットワーク運用コストを削減しながら帯域幅を3倍に増強する。
また、HPは統合プロセスを自ら経験することで、HPサービセズ部門が将来的に顧客のデータセンター・アップグレードを手がける際のノウハウとして生かしたい考えだ。
HPサービセズ担当バイスプレジデント兼CTOのトニー・レドモンド氏は、「社内でうまく行けば顧客にも自信をもってアドバイスできる」と、そのメリットを説明する。
HPのデータセンター統合プロジェクトは、社内のITシステムを統括する同社IT部門と、顧客企業にテクノロジーを提供するHPテクノロジー・サービセズ部門のチームが共同で取り組んでおり、統合のノウハウはテクノロジー・サービセズ部門に蓄積されるという。
HPのプロジェクトも、他の多くの企業と同様、段階を踏みながら進めている。例えば、基本的な取り組みとして「ソフトウェアの合理化」があるが、これはHPが使用している数千のソフトウェア・アプリケーションを1つ1つ調べ、重複したり、時代遅れになったりしたソフトウェアを取り除く重要で緻密な作業になる。
HPの社内には、1998年にDECを買収したコンパックを同社が2002年に買収したという経緯から、重複するアプリケーションが多数稼働しているという。
HPはデータセンターの冷却にも新たなアプローチを採用する方針だ。このアプローチは「Dynamic Smart Cooling」と呼ばれ、データセンター内の各サーバに多数の熱センサーを接続することで冷却効率の最適化を実現するというもの。
センサーはサーバが膨大な処理により高温になるとそれを感知して、そのサーバに冷却空気を送り込む。また、サーバの動作が遅くなった場合も同様にセンサーが感知し、冷却空気の量を減らすようコントロールする。
HP研究所が開発したDynamic Smart Coolingも、まずHP自身のデータセンターで使用し、他の企業にどのように応用できるか検証することになっている。
(ロバート・マリンズ/IDG News Service サンフランシスコ支局)
- 米国ヒューレット・パッカード
- http://www.hp.com/
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