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データセンター革新

[英国]
英国のデータセンター、DC電源とクアッドコアCPUで40%の節電に成功?

電力/発熱/スペース問題を解決し、炭酸ガス排出量を大幅に削減

(2007年08月06日)

 英国のホスティング・プロバイダー、ウルトラスピードは、自社が運営するロンドンのデータセンターで、直流(DC)の電力供給とディスクレス・サーバ、低電圧クアッドコアXeonプロセッサの組み合わせにより、エネルギー消費を40%削減したことを明らかにした。

 同社は今年初め、ディスクレス・サーバの導入によってデータセンターの電力消費を10%削減したと発表しているが、直流電力への切り替えによって電力効率が大幅に改善したとしている。

 ウルトラスピードによると、大多数の交流(AC)電源は、電力効率が75%程度でしかなく、供給される電力の25%が浪費されて熱に変換されてしまうのに対し、DC電源の電力効率はおよそ93%にも及ぶという。これは、サーバをより低温で動作できることも意味する。一般のサーバでは、供給電力100ワット当たり、冷却用としてさらに60〜70ワットの電力が必要になると見られており、データセンターにとって発熱効率の向上は重要で切実な課題になっている。

 同社は、DC電源の採用により、データセンターの全エネルギー消費を約30%削減できると見ている。これにディスクレス・サーバの節電効果を加えると40%の電力を削減することができる計算になる。

 ウルトラスピードのコマーシャル・ディレクター、ジョーダン・グロス氏は、「マネージド・ホスティング環境の容量の拡大と機能性の向上を、関連する炭酸ガス排出量の大幅削減と並行して達成できることをIT産業は認識すべきときだ」と強調する。

 「DC電源に固有の優れた安定性と効率性は何年も前から知られているが、大規模なサーバ・ファームを運用する企業で実際にそれを使用しているところはまだきわめて少ない。この取り組みだけで炭酸ガスの総排出量をおよそ30%削減できる可能性がある」

 同氏はまた、低エネルギー技術への移行は単に環境のためだけでなく、英国企業が競争力を維持するうえでも緊急かつ重要な課題だと考えている。

 「今日のサーバは小型になったが、1990年代の同等製品に比べて3倍の電力を必要とする。データセンターはこうした電力消費に対応できるように設計されておらず、今や多くはサーバ空間を増やすために新たな施設の建設を迫られている(それは不可能な場合が多い)。これは当然、企業にとって大きな負担となる」

 同社のディスクレス・サーバは、クアッドコアXeonプロセッサ 5300番台を採用している。同プロセッサは他のプロセッサに比べて電力効率が高く、発熱量を抑えることができる。

 OSとアプリケーション、データはギガビットEthernetで接続されたNASシステム「BlueArk Titan 2000」に格納されている。データは複製/RAID化されているため、ディスクのいずれかが故障しても、サーバはアレイ上の別のディスクにアクセスすればよく、サービスが中断する心配はない。

 ウルトラスピードは、データセンターのエネルギー効率の改善とディスクレス・サーバ/NASストレージのコンセプトにより、ホスティング・サービスの信頼性が大幅に向上すると期待している。

 また同社は、英国有数、ことによると世界有数のグリーン(環境に配慮した)データセンターを実現したと自負している。ただし、顧客向けのサービス料金の値下げは今のところ予定していないようだ。

 「ディスクレス・サーバによる優れた総合サービス・パッケージを利用できることを考慮していただきたい。今後登場すると見られるローエンドのディスクレス製品を使えば、コスト削減を図れるかもしれないが、処理速度、回復力(レジリエンス)、サービス・レベル保証の面で十分なメリットを得ることはできないだろう」(グロス氏)

(クリス・メラー/Techworld オンライン英国版)




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