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[世界]
【IT・ゆく年くる年】
モバイル機器への脅威が深刻に――2008年のセキュリティ動向予想
データセンターではHDD暗号化が進む一方、NACは不調
(2007年12月26日)
Network World米国版編集部では、セキュリティに関するいくつかのテーマを取り上げ、2008年の動向を予想した。ここでは、その予想を記す。
モバイル・セキュリティ脅威の深刻化
企業によるモバイル・プラットフォームの採用が進み、携帯端末でのセキュリティ・リスクが高まる。新しいモバイルOSやよりリッチなアプリケーションの登場に伴い、セキュリティの懸念も大きくなるはずだ。モバイル・セキュリティ分野では、携帯電話やPDAなどの端末向けに暗号化や認証用のソフトウェアを開発する新興企業が増えることが予想される。また携帯キャリアは、モバイル・セキュリティに関連するR&Dとマーケティングの費用を増やすことになるだろう。
データセンターでのHDD暗号化の浸透
ハードディスクの暗号化がPCにとどまらず、データセンターにまで広まる。2007年には、Network Worldのセキュリティ調査に参加した回答者の5分の1以上が、ノートPCのハードディスクの暗号化に費用を投じたと答えている。暗号化やTrusted Platform Module(TPM)機能を内蔵するハードディスクの増加とともに、こうした傾向は今後さらに加速するだろう。また、企業がコンプライアンスや社内データベースからのID窃盗への対策を進めるなか、ハードディスクの暗号化はサーバやデータセンター市場にも広がると予想される。ハードディスク暗号化技術は今後、多くのサーバ製品やストレージ製品に搭載されるようになり、販売台数も着実に増加すると思われる。
来年もNACは振るわず
NAC(Network Access Control)の売れ行きは今後も期待ほどは伸びない見通し。アプライアンス・ベースのNAC製品の導入は絶好調とまでは言わないまでも安定した増加を保つが、インフラストラクチャ・ベースのNAC製品は相互運用性の欠如と導入コストの高さから、今後も顧客を満足させるには至らないようだ。
SMB向けマネージド・セキュリティ市場が拡大
キャリアやISPがSMB(小・中規模企業)向けに提供するマネージド・セキュリティ・サービスが、旺盛な需要を背景に拡大する。セキュリティのスキルが十分ではないSMBにも、セキュリティ対策は必要だ。今後は、総合的なファイアウォール・ソリューションから、DDoS攻撃対策、スパム/ウイルス/マルウェアのフィルタリング、専門家の派遣に至る各種のセキュリティ機能をアウトソーシングするSMBが増加することが予想される。
ID窃盗が蔓延
ID窃盗市場は2007年に1億ドル以上の利益を上げ、セキュリティ市場で第3位に相当する利益額となっている。セキュリティ侵害を当局に報告していない企業も含めると、2008年には、この市場の利益はセキュリティ企業上位3社の利益総額を上回ることが予想される。
PCへの仮想化導入が本格化
セキュリティ上の理由から、ノートPCやデスクトップPCに仮想化技術を導入する動きが広がる。各種設定の管理や、アプリケーション/データを格納する方法として、今後はVMwareやCitrix、Parallels、Kidaroなどの技術を使って、デスクトップPCやノートPCのサンドボックスとしてセキュアな仮想マシンを導入する企業が増えることになりそうだ。
(Andreas M. Antonopoulos/Network World 米国版)
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