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データセンター革新

[国内]
「全領域で仮想化を推進」――シトリックスが2008年の事業戦略を発表

アプリ/サーバ/デスクトップで一貫した仮想化ソリューションをアピール

(2008年01月25日)

 シトリックス・システムズ・ジャパンは1月25日、2008年の事業戦略に関する記者説明会を開き、同社代表取締役社長の大古俊輔氏が、アプリケーション/サーバ/デスクトップの全領域において仮想化を推進する方針を強調した。

 米国Citrix Systemsは、昨年8月に仮想化ハイパーバイザ「Xen」の開発元である米国XenSourceを買収した(関連記事)。それにより、Citrixは、従来から持つアプリケーション仮想化ソフト「Citrix Presentation Server」に加えて、サーバおよびデスクトップ仮想化分野の技術/製品を手に入れた。

シトリックス・システムズ・ジャパンの代表取締役社長、大古俊輔氏

 XenSourceの買収は、パーツ化しているコンピューティング要素を仮想化で統合するという同社の戦略を推し進めるうえで、少しでも早く仮想化技術を手に入れるための行動だったようだ。大古氏は、「XenSourceの買収は(仮想化技術の開発に費やす)時間を買ったようなものだ」と、その背景を説明した。

 昨年10月には、Xen仮想化エンジンをベースにした「Citrix XenServer」と「Citrix XenDesktop」を発表しており(関連記事)、まさに2008年は仮想化製品を本格展開する年と言える。「市場ニーズに対応する一貫した仮想化ソリューションがそろった」と大古氏。この日、事業戦略の説明と併せて、「Citrix XenServer 4.0日本語版」と仮想化環境の運用管理を効率化するソフト「Citrix Provisioning Server for Datacenters 4.5」を発表し、日本市場での本格展開を始めている。

 Provisioning Serverは、OSとワークロードをイメージとしてネットワーク・ストレージに作成・保存し、そこから膨大な仮想マシンへとそれらを一括配布できるようにする機能を提供する。オンデマンドで一括配布ができるので、仮想マシンごとにOSイメージを用意する必要がなくなる。データセンター内の物理サーバをXenServerで仮想化し、さらにそれを効果的に運用するためのソフトということになる。

 大古氏は、「XenServerでサーバ・リソースをダイナミックに構成し、Provisioning Serverで仮想化環境に対する効率的な運用を実現する。これらがそろって、データセンター全体をダイナミックに運用することができる」と、両製品の連携を強調した。

 また、デスクトップ仮想化について大古氏は、「利用者の使い方に併せてデスクトップ環境をダイナミックにデリバリできる技術」と説明。例えば、3次元CADの利用者であれば高性能なデスクトップ環境が必要であるが、一般的なオフィス・ワーカーであればそれほど高性能なデスクトップ環境は必要とされない。こうしたユーザーごとに異なるデスクトップ環境の要件へ柔軟に応えられるのが、デスクトップ仮想化だという。

 日本法人は、新たにラインアップした仮想化製品により、今年さらなる飛躍を目指している。そのうえで、昨年設立した大阪ブランチの人員拡充や、これまでパートナーに任せていた研修体制も一新していく方針だ。

 加えて大古氏は、アライアンス強化戦略の一環として、仮想化分野におけるMicrosoftとの協業拡大の話題にも触れ、Microsoftのハイパーバイザ「Hyper-V」とXenServerが相互運用を実現している点をアピールした。ただし、XenServerのライブ・マイグレーション機能「XenMotion」を利用して、XenServerの仮想化環境からHyper-Vの仮想化環境へ仮想マシンを移動することはできないという。

シトリックスは、アプリ/サーバ/デスクトップの全領域で仮想化ソフトを展開する。この中には、Microsoftの「Hyper-V」で構築した仮想化環境も含まれている

(山上朝之/Computerworld)




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