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[国内] 【シマンテック調査】
日本で進まぬデータセンターの「グリーン化」――シマンテックの調査で明らかに

グリーン・データセンターを「とてもよく知っている」と回答した企業は“0”

(2008年02月12日)

 シマンテックは2月12日、大手企業を対象に世界規模で実施したグリーン・データセンターに関する調査結果を報告した。それによると、日本がデータセンターのグリーン化で出遅れている様子が浮き彫りになった。

 今回の調査では、800名を超えるデータセンター管理者が回答した。回答した企業はいずれも大手企業で、保持するデータセンター/マシン・ルームの平均数は14カ所となる。

シマンテックのソリューション&プロダクトマーケティング部 データセンターマネージメントグループマネージャ、朝倉英夫氏

 調査結果では、日本企業においてグリーン・データセンターに対する意識の希薄さが目立つ。そもそも、グリーン・データセンターを目指す取り組みを検討していないという回答が31%と、世界平均の29%を上回っている。グリーン・データセンターの導入を完了しているとの回答も、世界で2%、日本を除くアジア太平洋地域で5%であるのに対して、日本は「0」であった。

 シマンテックのソリューション&プロダクトマーケティング部 データセンターマネージメントグループマネージャ、朝倉英夫氏は、「世界全体でもグリーン化の動きは鈍いが、(導入完了が0%という)こうした状況は問題だ」と指摘した。

 さらに、グリーン・データセンターの概念そのものに対する理解度が日本は低いようだ。日本の場合、グリーン・データセンターの概念を「それなりに知っている」との回答は61%となったものの、「とてもよく知っている」と回答したデータセンター管理者は、これも0だった。日本以外のアジアと世界ではともに10%以上の管理者が「とてもよく知っている」と回答しているのと比べると、違いは明白だ。

グリーン・データセンターの概念を「とてもよく知っている」との回答は“0”。ショッキングな結果だ
 

“ちぐはぐさ”がにじむ日本のグリーンIT

 グリーン・データセンターに対する“ちぐはぐさ”も調査結果から見えてきた。日本企業にとって、グリーン・データセンターを推進する最大の要因は、「社会に対する責任感」からであると74%が回答している。これは世界/日本以外のアジアで見ても高い数値だ。その反面、「これだけ強い意識がありながら、グリーン化が進んでいない。ある意味矛盾している」と朝倉氏が指摘するように、日本のグリーン・データセンター、しいてはグリーンITに対する意識は世界と比べてずれがあるようだ。

 加えて、グリーン化といってもあくまで企業である以上、当然、営利も追求しなければならない。そのため、世界的にはグリーン化の推進理由としてコスト削減を挙げる傾向が強い。実際、この数値は世界で44%となる。しかし、日本の場合はその約半分の23%しかない。「日本はIT予算が少ないわりにグリーン化によるコスト削減に対して意識が低い」(朝倉氏)

グリーン化でコストを削減するという意識は、日本ではなぜか希薄だ

 ちなみに、今回の調査では日本と世界平均の年間IT予算も算出されており、日本が年間平均3,800万ドル、世界が同5,400万ドルである。世界の上位25%は年間1億2,000万ドルのIT予算を確保しているとの回答があったが、日本の上位25%は同5,500万ドルである。IT投資に対する意識の差も歴然としている。

 また、仮想化技術が日本で浸透しにくい理由も今回の調査結果で垣間見えた。日本では、データセンターの省電力化に重要なのはハードウェアという考え方が強く、仮想化による省電力化はそれほど重要視されていないようだ。データセンターの省電力化に最も貢献する技術は仮想化との回答は世界平均で32%に達するが、日本は22%にとどまっている。一方で、電力効率の高いCPUによる省電力化が最も効果的との回答は31%に及び、世界平均で見ても高い数値となっている。

(山上朝之/Computerworld)




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