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[米国]
サン、社員20%弱・6,000人規模の大幅人員削減を実施へ

長引く業績不振に対処。ソフトウェア部門トップの辞任も発表

(2008年11月17日)

 米国Sun Microsystemsは11月14日、同社従業員の15〜18%に相当する5,000〜6,000人の従業員を削減する方針を示すとともに、ソフトウェア部門の組織再編の実施と同部門のトップの辞任について明らかにした。同社によると、今回の人員削減は、年間7〜8億ドルの経費節減対策の一環として実施されるものだという。

 Sunは、ソフトウェア部門の組織再編について、「当社の成長戦略の中で、ソフトウェアが演じる包括的な役割を認識したうえでの措置だ」と説明している。

米国Sun MicrosystemsのCEO、ジョナサン・シュワルツ氏

 まず、組織再編の一環として、データベース製品「MySQL」とアプリケーション・サーバ「GlassFish」などのインフラストラクチャ技術を担当するグループApplication Platform Software、およびWebベースのサービスと開発プラットフォーム「NetBeans」を担当するグループCloud Computing&Developer Platformsを新たに設立するとしている。そして、Solaris、仮想化技術、システム管理ソフトウェアを担当するチームは、システムズ・グループに移管されるという。

 またSunは、ソフトウェア担当上級副社長、リッチ・グリーン(Rich Green)氏が辞任を決めたことを公表した。同社では、グリーン氏辞任の具体的な理由についてはまったく触れておらず、「グリーン氏は、当社のソフトウェア戦略を進化させ、多彩なポートフォリオ全体で事業を成功に導くため大きな力を発揮した」とコメントするにとどめている。

 Sunによると、人員削減を含めたこれら一連の措置は即時実行されるという。

 SunのCEO、ジョナサン・シュワルツ(Jonathan Schwartz)氏は同日、「当社は、ビジネスを世界経済の実態に対応させ、オープンソース・プラットフォーム分野の重要な技術革新を加速させるためのきわめて重要な措置を講じた」と語った。

 Sunは、10月30日に発表した同社2009会計年度第1四半期(2008年7月-9月期)の決算で16億7,700万ドルの赤字を計上した(関連記事)。また、金融危機の影響により、ここ2カ月あまりの間に同社の重要な顧客となっていた複数の企業が市場から姿を消している。

 加えて同社は、ハイエンド・サーバの売上げ低迷などにより、数カ月前から業績不振に陥っており、業績回復を求める株主の声は日に日に高まっている。Sunの株価は、14日の取引開始時点でおよそ4ドルとなっており、今年初めのおよそ17ドルから大幅に値下がりした。

 Sunの株主総会では、「株価は一貫して下がり続けており、一向に上向く気配がない。すべての株主から見捨てられるまで、このまま放置し続けるつもりなのか」という厳しい発言も飛び出している。

 このときシュワルツ氏は、新しいサーバ・システムを開発し、オープンソース・ソフトウェアのポートフォリオを駆使して新たな顧客を獲得するという再生戦略を打ち出した。しかし多くの株主には、この戦略には即効性がないと見られてしまったようだ。

 今回Sunが打ち出した人員削減策について、米国の調査会社Redmonkのアナリスト、ステファン・オグラディ(Stephen O'Grady)氏は、「かなり大規模な人員削減だが、過去数四半期の厳しい経営実績を考えれば当然の措置とも言える」との見解を示している。

 また同氏は、「今後さらに組織再編が繰り返されたとしても、MySQLやGlassFishなどの重要な資産が失われることはないだろう」と述べている。

 一方、同じくRedmonkのアナリストであるジェームズ・ガバナー(James Governor)氏は、Sunの販売体制がポートフォリオの質に追いついていない点を指摘する。「文字どおり崖っぷちに立たされている金融サービス業界に依存していることが大きな問題だ」

 そしてガバナー氏は、「Sunは、今後さらに人員削減を繰り返すよりも、株式非公開の方向に向かう可能性が高い。だがしばらくの間は大きな動きはないだろう」と予測している。

(Chris Kanaracus/IDG News Serviceボストン支局)




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