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【インタビュー】
「リキディティとモビリティ、2つのコンセプトで顧客のニーズに即応していく」──サイベースCEOのチェン氏
(2005年03月24日)
RDBMS専業ベンダーからeビジネス・プラットフォーム・ベンダーへと変貌を遂げた米国サイベース。このビッグ・チェンジを陣頭指揮して同社の業績を回復させた会長・社長兼CEO(最高経営責任者)のジョン S.チェン氏が今年3月24日に来日した。今回、編集部はチェン氏に、サイベースの最新ビジョンや競合ベンダーに対するアドバンテージについて語ってもらった。
河原 潤
本誌編集長
──今、サイベースはどのようなビジョンを持って製品やサービスを提供しているのか。
チェン氏:数年前から当社が提唱しているコンセプトに「インフォメーション・リキディティ(Information Liquidity:情報の流動性)」と「モビリティ(Mobility)」がある。リキディティは、企業内のデータをビジネスに価値をもたらす情報へと変えていこうというもので、現在、このコンセプトを実現するためのミドルウェア製品を多数提供している。
そして、企業のITインフラに利便性の高いモビリティ・ソリューションを提供することにも注力している。モビリティ製品の提供は、子会社のアイエニウェア・ソリューションズが担っている。
| 米国サイベース会長・社長兼CEO(最高経営責任者)のジョン S.チェン氏 |
──今のサイベースを一言で言い表すとしたら。
チェン氏:一言となると少し難しいけれど、「エンタープライズ・ソフトウェア・カンパニー」であることは間違いないだろう。
顧客が今、業務システムを運用していくのにあたって何を求めているのかをつかみ、それに合わせたソフトウェア製品/サービスを提供していくこと。これがわれわれの使命である。特にモビリティに関しては、顧客あるいは顧客の業種によってどの領域、どのレベルまでのモビリティを求めているのかが大きく異なってくる。そこで、顧客のニーズに合わせて、われわれのほうが機敏にアジャストしていくことになる。今後は、RFIDベースのICタグによって収集されるデータや、従来のRDBMSでは格納・管理が難しい非構造化データ、あるいはGIS/GPSの地理情報データなど、膨大で、かつ多種類のデータ・タイプをモビリティ製品で扱えるようにする必要がある。
──リキディティとモビリティという新しい領域が、今のサイベースの製品ラインの核となっているが、ラインの中で伝統のデータベース技術はどのような位置づけにあるのか。
チェン氏:「Sybase IQ」をはじめとするデータベース製品群は、リキディティとモビリティを具現化する上での基盤を提供するものと考えていただきたい。もちろん今でもわれわれはデータベース技術の研究開発に力を注いでおり、今年の夏には新版をリリースする予定だ。この分野では長年の経験と実績があり、近年、ニーズが高まっている迅速な意思決定のための分析技術にも自信を持っている。
──データベース市場の競合ベンダーに対するアドバンテージはどこにあるのか。
チェン氏:最大のアドバンテージは、データベースからミドルウェア、モビリティ製品まで、すべてオープンなヘテロジニアス環境に対応しているという点だ。例えば、サイベースとオラクルが、顧客に同じようなITソリューションを提供することになったとしよう。その際、オラクルを選んだ顧客は、すべてのコンポーネントを同社製品で固めなくてはならない。オラクルの製品群は基本的にホモジニアスであるからだ。
──となると、極端な話、サイベースの製品群を選んだ顧客は、RDBMSの部分だけ「Oracle 10g」や「Microsoft SQL Server」を選んでもよいのだろうか。
チェン氏:大丈夫だ。RDBMS側できちんとインタフェースが用意されてさえいれば、それが可能になる。
- サイベース
- http://www.sybase.co.jp/



