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[米国]
オラクル、DBレスポンス向上ソフトのタイムズテンを買収へ

(2005年06月10日)

 米国オラクルは6月9日、米国タイムズテンを株式交換で買収することで同社と合意したと発表した。タイムズテンは、株式取引や航空券予約などの即応が要求される分野向けに、データベース・アプリケーションのパフォーマンスを高めてレスポンスを上げるソフトウェアを開発提供している。

 タイムズテンのCEO(最高経営責任者)ジェームズ・グロフ氏は記者会見で、同社の顧客の多くはオラクルのデータベースを使用してバックエンド・システムに大量の情報を保存しているが、タイムズテンの製品はそのデータの一部を、素早いアクセスが可能なアプリケーション層のメモリに格納していると説明した。

 タイムズテンの顧客の多くは電気通信や金融サービス分野の企業だが、インメモリ・データベースを使用して『リアルタイム・ダッシュボード』を構築し、マネジャーがビジネスの動向を素早く把握できるようにするという考え方には、近年多くの企業が関心を示すようになっている、とグロフ氏。タイムズテンは現在、JPモルガン・チェース、スプリント、ユナイテッド航空など約1,500社の顧客を抱えており、この分野をリードしているという。

 グロフ氏の推計では、同社の顧客の半数以上がすでにオラクルのデータベースを使用している。また、同社のTimesTen/Cacheを購入時の設定のままで使えるのはオラクルのデータベースだけだが、他の2種類のタイムズテン製品は他のデータベースに対応している。「買収後も、十分な需要が見込めるようであれば、他社のデータベース・プラットフォームを引き続きサポートしていきたい、と当社では考えている」と、オラクルのデータベース・サーバ技術担当上級副社長アンディ・メンデルソーン氏は述べている。

 オラクルの現在の計画では、タイムズテンのソフトウェアを引き続き独立した製品として販売し続けるほか、オラクルのミドルウェアやSQLデータベース・エンジンとの連携がさらにスムーズになるように(したがってパフォーマンスがさらに向上するように)微調整する予定だ。

 タイムズテンは株式未公開企業。オラクルによると、タイムズテンの買収手続きは、当局の承認を待って7月末までに完了する見通し。買収の金銭上の条件の詳細は公表されていない。

 タイムズテンは8年前に設立され、グロフ氏によると、現在は黒字経営である。その本社は、カリフォルニア州マウンテンビューにある。オラクルは、約90人いるタイムズテン従業員の「大多数」を引き継ぐ、とグロス氏は語っている。

 電気通信分野では、タイムズテン製品は主に2つの形で使われている。第1に、シスコシステムズなどの通信機器ベンダーは、通話処理やその他のネットワーク処理のために、ネットワーク機器にタイムズテンのソフトウェアを組み込んでいる。第2に、通信事業者は、すばやくアクセスする必要がある顧客情報、たとえばプリペイドカードの残り通話時間などを保存するために、タイムズテンのソフトウェアを使っている。また、金融サービス業界では、顧客のポートフォリオや市場動向などに関する情報を保存し、売買の判断を素早く下せるようにするために、そのソフトウェアが使われている

 グロフ氏によると、タイムズテンの製品の主なライバルは、ユーザーが社内で開発したソフトウェアだという。その他の競合相手には、IBMやサイベースなどのデータベース・ベンダーや、アンツ・ソフトウェアなどの専門ベンダーなどがある。

 そのIBMは、オラクルの今回の買収計画について、たいして重要ではないとの姿勢を示している。IBMは、数年前に米国インフォミックスを買収して、Real-Time LoaderとFinance Foundation for Capital Marketsの2製品を手に入れ、自社のDB2データベースに組み入れた。これらの製品はDB2上で、タイムズテンの製品と同様の機能をサポートしている、とIBMのデータベース・サーバ担当副社長ボブ・ピシアーノ氏は語っている。

(Originally reported by James Niccolai, IDG News Service 06/09/2005) 

(IDG News Service)




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