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[米国]
IBMがデータ統合製品のベータテストを開始/HPCミドルウェア・ベンダーも買収
(2005年06月23日)
米国IBMは近く、先ごろ買収した米国アセンシャル・ソフトウェアの技術を含む、2つのデータ統合技術のベータテストを開始する。
IBMではかねてから、各種情報ソースからのデータに一括アクセスできるようにする「Information Integration」製品群を刷新すべく、「Serrano」と呼ばれる技術(非構造化データに焦点を合わせたデータ統合技術)の開発を独自に進めてきたが、今春、アセンシャル・ソフトウェアを買収し、その技術で自社の製品ポートフォリオを補完しようという計画を明らかにした。そして、買収の本契約が完了するとすぐに、自社のSerrano技術と、構造化データに焦点を合わせているアセンシャルの「Hawk」の技術を統合する作業に着手していた。
一方、IBMは6月23日、ミドルウェア・ベンダーの米国マイオシスの買収も発表した。マイオシスの製品「MetaCluster」ソフトウェアは、ハイ・パフォーマンス・コンピューティング(HPC)市場をターゲットにしており、アプリケーションを修正や再コンパイルなしで1つのサーバまたはサーバ・グループから別のマシンへ移動させることができる。
IBMでは年内に、MetaClusterを同社製品に統合する方針だ。なお、IBMのTivoli Provisioning Managerには同ソフトウェアはすでに統合されている。
IBMは、MetaClusterのチェックポイント/リスタート機能にも関心を持っている。これは、長時間にわたって実行されるバッチ(一括)処理型アプリケーションの状況を定期的にチェックし、それぞれの時点でのアプリケーションの「スナップショット」(「チェックポイント」とも呼ばれる)を作成するという機能。作成されたスナップショットはディスクに保存され、アプリケーション障害時にスナップショット時点から処理を再開(リスタート)できるので、無駄に失われる時間を最小限に抑えることができる。IBMは、自社のHPC製品やディープ・コンピューティング製品にMetaCluster技術を組み込む計画だ。この動きは、IBMがUNIXとLinux向けの既存ミドルウェアのデータ・オンデマンド機能や仮想化機能を拡張するのに役立つとされる。
さらにIBMは、マイオシスが買収前に開発していたレコード&リプレイ技術も利用可能になる。この技術は、不慮のシステム・ダウン時間が発生しないように、すばやいスイッチオーバー・メカニズムを使用してネットワークの接続とアプリケーションの稼働を維持するいうもの。マイオシスは、開発中だった他の製品とこの技術を組み合わせ、MetaCluster FT(Fault Tolerance)のブランドで来年出荷する方針だった。
なお、ヒューレット・パッカード(HP)とサン・マイクロシステムズもマイオシスの顧客であり、MetaClusterをそれぞれのオンデマンド・コンピューティング・ハードウェアに採用している。
マイオシスは株式未公開企業で、2001年に設立され、米国カリフォルニア州パロアルトと、フランスのトゥールーズに本拠を置いている。これまで同社には、大手ネットワーク機器ベンダーの米シスコ・システムズを含む複数の出資者から、4回にわたってベンチャー投資基金が投入されていた。なお、買収の金銭的条件は明らかにされていない。
(Originally reported by China Martens, IDG News Service 06/23/2005)



