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[米国]
オラクル、好調な同社第4四半期決算を発表
(2005年06月29日)
米国オラクルは6月29日、同社2005年度第4四半期(2005年3月〜5月)の決算を発表し、3月から4月にかけて売上げが大幅に伸びたことを明らかにした。その好調さの要因は、ピープルソフトの買収と全製品分野での堅調な売上げの増進にあると同社は語っている。
同四半期のオラクルの売上高は38億8,000万ドルに達し、前年同期比26%の増収となった。特に好調なのは、新規アプリケーション・ライセンスの売上げで、前年同期比52%増の3億5,000万ドルとなっている。一方、この四半期の総利益は10億2,000万ドル(同3%増)で、1株当たり利益(EPS)は20セント(同4%増)となった。
これらの数字は米国会計基準(US GAAP)に基づくものだ。US GAAPに基づかない、一時経費などの費目を除いたEPSは26セントで、前年同期と比べ36%増加している。この数字は、EPS 23セントという証券アナリストの事前予測平均値(トムソン・ファースト・コール調べ)を上回っている。
オラクルの共同社長で暫定CFO(最高財務責任者)のサフラ・カッツ氏は、「この四半期は、当社にとって素晴らしい1年だったこの会計年度を締めくくるにふさわしく、事業全体(データベース、アプリケーション、ミドルウェア)が極めて順調だった」と述べた。
カッツ氏は、今会計年度の利益予測をEPS 78〜81セントに上方修正した。アナリストの予測平均値も78セントとなっている。
なお、この四半期におけるソフトウェアの総売上高は前年同期比24%増の31億ドルであり、このうち新規ライセンス売上高は前年同期比23%増の16億ドルで、ライセンスのアップデートおよび製品サポートによる売上高は26%増の15億ドルだった。また、サービスによる売上高は、35%増の7億5,500万ドルとなった。
また、データベースとミドルウェアの新規ライセンス売上高は16%伸びている。データベース事業では、Real Application Cluster(RAC)などオプションのアドオン製品が牽引役となっている。RACは、比較的規模の小さいデータベース・サーバをつなげて大きなシステムにする技術。オラクルのCEO(最高経営責任者)、ラリー・エリソン氏によると、RACの売上高は前年同期と比べて27%拡大した。「RACは、ローエンドでマイクロソフトと差別化を図り、ハイエンドでIBMと差別化するための最も重要な技術だ」とエリソン氏は述べた。。
オラクルは今回、買収したピープルソフトの製品に関する数字を分けて示していない。そのため、買収以前からのオラクルのアプリケーション事業の状況を評価するのは難しい。しかし、この2つのグループの統合はすでに完了しており、「ピープルソフトの営業スタッフとオラクルの営業スタッフという区別は存在しない」ため、両者を切り分けるのは「無意味」であるとカッツ氏は述べた。
従来オラクルは、ピープルソフトに匹敵するような規模の企業を買収することは当面ないと表明しているが、小規模企業の買収は続けている。この点について、エリソン氏は、「当社の長期的な戦略や、向こう5年間で毎年20%ずつ利益を伸ばすという目標に貢献しない企業を買収する計画はない。自分たちの目標を危うくするようなことは絶対にしない」と語った。
エリソン氏は、オラクルのデータベース事業が成長する一方、最大のライバルであるIBMが市場シェアを減らしていると強調した。同氏は、オラクルの市場シェア拡大を示している米国IDC、ガートナー、モルガン・スタンレーの最近の市場調査結果を引き合いに出し、「多くのユーザーが、メインフレームや大規模システムから当社のグリッド・システムに移行しつつある」と語った。
ただし、ガートナーの数字によると、データベース事業で最も著しい伸びを示しているのは、まだ3位に留まっているが、マイクロソフトである。
オラクルのJavaミドルウェア製品は今後、他のベンダーのデータベースやアプリケーション・サーバとともに使用できるようになる、とエリソン氏。しかし、同社はまだ、ピープルソフト買収で手に入れたアプリケーションが今後も他のデータベース上で稼働するかどうかについては明らかにしていない。「その点については、まだ未定だ。顧客と話し、顧客が何を重視しているのかの把握に努めていく。その上で、今後判断を下したい」とエリソン氏は語った。
万一、オラクルが他のデータベースをサポートしないと決めた場合には、IBMやマイクロソフトのデータベースを使っている旧ピープルソフト顧客は、データベースをオラクルのものに切り替えるか、アプリケーションを他のベンダーのものに切り替えるかの判断を迫られることになる。
エリソン氏はさらに、元マイクロソフト幹部で、昨年までBEAシステムズの最高マーケティング責任者を務めていたトッド・ニールセン氏を同社に迎えたことを明らかにした。ニールセン氏は、トーマス・キュリアン氏とともに、ミドルウェア事業を指揮することになっている。
オラクルでは、このところ経営幹部の入れ替わりが進んでおり、先週にも、同じく元マイクロソフト幹部のグレゴリー(グレッグ)・マッフェイ氏を迎えている。マッフェイ氏は、7月からCFOに就任するほか、カッツ氏、チャールズ・フィリップス氏とともにオラクルの3人体制の社長の一人となる。
(IDG News Service)



