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[米国]
IBMとSAP、「mySAP All-in-One」の推奨データベースに「DB2」を指定──オラクルへの攻勢強める

(2006年05月15日)

 米国IBMとドイツSAPは5月11日、今夏リリース予定のDB2の次期バージョン「Viper(開発コード名)」を、SAPのビジネス・ソフトウェアを使用する中規模企業ユーザー向けの推奨データベースに指定すると発表した。これにより両社は共通のライバルであるオラクルへの攻勢を強める構えだ。

 IBMのデータベース・マーケティング担当ディレクター、バーニー・スパング氏によると、中規模企業向けのSAP導入プログラム「mySAP All-in-One」を購入したユーザーは、同システム上で最高のパフォーマンスを発揮するよう調整されたDB2 Viperを入手できるようになるという。

 IBMとSAPは昨年、SAPの各種アプリケーションに対応する特別バージョンのDB2をリリースした。スパング氏は、これにより「数百の」SAPユーザーが、オラクルのデータベースからDB2に乗り換えたほか、新たにSAPシステムを導入するユーザーの間でもOracleではなくDB2を選択する動きが広まったとしている。

 だが、業界アナリストの間では、SAPによるDB2バンドルは2001年から開始されているものの、これまでのところ目立った成果は上がっていないと指摘する声もある。

 市場調査会社の米国レッドモンクのアナリスト(ロンドン在勤)、ジェームズ・ガバナー氏は、「IBMとSAPの今回の構想が成功するかどうかは微妙だ。というのも、ユーザーは今のところ、Oracleを利用したくないと考えているわけではないからだ。確かにSAPとIBMは一部のユーザーをオラクルから奪うことに成功したが、これはユーザーが雪崩を打って動いたのではなく、自然な変化に近いのではないか」と語っている。

 IBMとSAPは、UNIXシステムから低コストなLinuxシステムへの切り換えにあたってデータベースの移行も検討しているユーザーや、オラクルがこの数年間に買収したシーベル、ピープルソフト、J.D.エドワーズのソフトウェアを導入しているユーザーなどをターゲットとしている。(一方のオラクルは、他社のミドルウェアやデータベースも引き続き利用できると説明している)。

 UNIXハードウェア上でオラクルのデータベースとSAPのシステムを運用しているというある米国企業のデータベース管理者は、「今回のニュースは、当社が近い将来DB2に切り換えることを促す要因にはならない」と指摘している。「当社では、Oracleがスムーズに動いており、スタッフも現在の構成で豊富な経験を積んできた。DB2の価格がOracleに比べてもっと安ければ真剣に検討するかもしれないが、当社としては、スタッフの再教育や契約社員の雇用といったコストも検討しなければならない」と同氏は述べる。

 SAP製品にバンドルされるDB2の価格は明らかにされていないが、同製品は、SAPまたは同社のチャンネル・パートナーから購入することが可能で、サポートもこれらのパートナーから提供されることになっている。また、mySAP All-In-Oneの新規ユーザーは、1年間無償でメンテナンス・サービスが受けられるという。

(Computerworld オンライン米国版)




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