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[米国]
マイクロソフト、次期「SharePoint」に新たな検索機能を追加へ

【Microsoft CEO Summit 2006】

(2006年05月18日)

 米国マイクロソフトの会長兼チーフ・ソフトウェア・アーキテクト、ビル・ゲイツ氏は5月17日、ワシントン州レドモンドで開催中の企業幹部向けコンファレンス「Microsoft CEO Summit 2006」で、次期リリースの企業向けポータル・サーバ「Office SharePoint Server 2007」に、社員のコンピュータ上の情報を検索・分析し、それらを全社で共有可能にする新しい検索機能を追加する計画を明らかにした。

 マイクロソフトが検索機能の開発に注力している背景には、強力なライバルであるグーグルの存在がある。グーグルは現在、インターネット上の検索分野でマーケット・リーダーとして君臨しており、企業顧客のニーズに合致するソフトウェアやハードウェアを提供し、多くのユーザーを取り込むことに成功している。

 Microsoft Office SharePoint Server 2007は、Webポータルの開発やドキュメントの共有に用いられるソフトウェアの最新版。次期リリースの「Office 2007」をサポートする製品として、今年後半から出荷開始する予定となっている。同社によれば、SharePoint Server 2007の検索機能は、ドキュメント化されていない情報の関連性を分析して自動的に検索することが可能で、個人情報に関しても保護が図られるという。

 同様の検索機能は、グーグルが提供する検索アプライアンス「Google Search Appliance」にもすでに搭載されている。同製品は、適切なソフトウェア・モジュールを併用することで、シスコシステムズやコグノス、オラクルといったオフィス支援システムのデータを検索し、読み取り可能な形式で表示することが可能となっている。

 英国オーバムのアナリストであるアンジェラ・アシェンデン氏は、「マイクロソフトはこれまで、検索市場に直接的な影響力は有していなかった」と指摘する。

 「従来の『SharePoint Portal Server 2003』では検索機能よりもコラボレーション機能に焦点が当てられていた。しかし、グーグルが検索市場に参入し、シェアを奪いつつあるという状況を受けて、マイクロソフトは自社製品にも強力な検索機能があると主張する気になったのだろう」とアシェンデン氏は分析する。

 「ナレッジ・マネジメント」という言葉が数年ほど前からさかんに話題に上るようになり、無数のITベンダーが対応製品を発表してきた。しかし、ほとんどの企業ユーザーがこれらの製品に予算を割かなかったため、その勢いは頭打ちになってしまった。

 しかしその後、検索エンジンや共通の興味などを介して人々を結び付けるソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)が人気を呼び、ナレッジ・マネジメントへの関心は復活した。

 もっとも、「テクノロジーが強力な人脈の代わりを務められるかどうかは、まだわからない」とアシェンデン氏は指摘している。

 SharePointでは、SAPやシーベルなどの業務アプリケーションの情報を含む「ビジネス・データ・カタログ」を検索することが可能になる、とマイクロソフトは説明している。

 技術コンサルティング会社の英国コンチャンゴでマネージング・コンサルタントを務めるマット・ロードナイト氏は、オートノミーやグーグル、マイクロソフトなどのベンダーは、確かに検索機能を大幅に向上させたが、CIO(最高情報責任者)が念頭に置いているのは、価格と検索結果の妥当性という2点に極まると指摘している。

 同氏によると、検索アプライアンスや検索エンジンが能力を発揮できるか否かは、組織がデータにタグ付けする方法によって決定されるという。したがって、企業はどの検索エンジンが自社に最も適しているのかを把握するために十分検討を重ねなければならないとしている。

 ロードナイト氏は、「われわれは、コンサルティング業務の中で特定の検索製品を勧めることはしておらず、顧客のニーズを満たすものをその都度選択している。しかし、現時点では万能と言える製品は存在しない」と指摘している。

(ジェレミー・カーク/IDG News Service ロンドン支局)




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