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[米国]
IBM、全面改良した「DB2 9」を正式発表──ネーティブXML格納をサポート

(2006年06月09日)

 米国IBMは6月8日、リレーショナル・データとXMLデータの両方をサポートするハイブリッド型データベース「DB2 9」(開発コード名:Viper)を正式に発表した。7月28日から全世界で一斉に出荷開始される。

 同製品は、構造化されたリレーショナル・データだけでなく、オーディオ、ビデオ、Webページなどの構造化されていないXMLデータもネイティブに保存、管理することができる。同機能は、XMLデータを形式の変更によって、あるいはラージ・オブジェクトに格納してリレーショナル・データとして保存するといった旧来のデータベース機能と一線を画している。

 「DB2の今回のアップグレードにより、IBMは当面ライバル企業に対して一定の優位性を確保することになる」と米国インフォストラクチャ・アソシエイツ社長のウェイン・カーノチャン氏は語る。だが、同氏はその一方で、この新機能がユーザーにどのようなメリットをもたらすかについては「まだ何とも言えない」と述べている。

 DB2 9がXMLをネイティブに扱える点を有用と考える企業は少なからず存在するだろうが、カーノチャン氏は、同機能を利用するために他社のデータベースからDB2 9に乗り換える企業は少ないと見ている。同氏は、「すでにアプリケーションを稼働している場合、データベースを切り替えるのは至難の業となるが、新しいアプリケーション用にデータベース構築を検討している企業にとって、DB2 9は魅力的な選択肢になるだろう」と語る。

 IBMの情報管理担当バイスプレジデント、ボブ・ピチアーノ氏によると、IBMはDB2 9の開発に5年以上の歳月をかけ、世界8カ所の開発研究所に在籍する750人超のスタッフを動員したという。同氏は、具体的な開発投資額については明らかにしなかったが、IBMはDB2 9の技術に関連する68件の特許申請を行ったと説明した。

 ちなみに、IBMはDB2 9で初めて、1つのコードベースに基づく3つのエディション(エンタープライズ、ワークグループ、開発者向け)を同時に出荷することになる。

 DB2 9のその他の特徴としては、「Venom」と呼ばれる新しいデータ圧縮技術の採用、データ管理およびセキュリティ機能の強化、3種類のデータベース・パーティショニング(レンジパーティショニング、多次元クラスタリング、、ハッシング)の同時サポート、などが挙げられる。ピチアーノ氏によると、DB2 9の新機能には、レンジ・パーティショニングや、一部のオートノミック機能など、IBMが2001年に米国インフォミックスのデータベース部門を買収した際に獲得した機能が多数含まれているという。

 出荷開始当初の対応プラットフォームは、Windows、AIX、Linuxとなっている。従来のDB2は34種類のOSをサポートしており、IBMでは追ってHP-UXなど複数のOSをサポートしていく計画だ。また、年末までに同社のメインフレーム・システム「System z」対応のDB2 9も提供する予定としている。

 価格は、フル機能を備える「DB2 9 Enterprise Edition」がプロセッサ当たり3万6,400ドルまたはユーザー当たり938ドルから。他の2つのエディションはEnterprise Editionと比べて機能が制限されている。中堅・中小企業向けの「DB2 9 Workgroup Edition」はプロセッサ当たり1万ドルまたはユーザー当たり350ドルから。開発者向けの「DB2 9 Express Edition」はプロセッサ当たり4,874ドルまたはユーザー当たり165ドルからとなっている。

(チャイナ・マーテンス/IDG News Service ボストン支局)




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