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[米国]
IBM、WebSphere/DB2のビジネス・パートナー向けサポートを拡充

(2007年02月08日)

 米国IBMがビジネス・パートナーに対するサポートの強化に乗り出している。「WebSphere」と「DB2」の無料版(エントリー版)を通じてパートナー支援サービスの充実を図り、商用版の拡販に結び付けたい考えだ。

 IBMによると、同社が無料で提供しているアプリケーション・サーバ「WebSphere Application Server Community Edition(WAS CE)」やRDBMS「DB2 Express-C」を扱うビジネス・パートナーは、これらのソフトウェアの拡張性や統合性、サポートなどに関して、IBMのスタッフに無料で直接アドバイスを求めることができるという。

 「当社からのフィードバックにより、パートナーは、WAS CEやDB2 Express-Cをベースとするアプリケーションをより速く市場に投入できるようになるはずだ」と、IBMの戦略・新事業/ISV(独立系ソフトウェア・ベンダー)担当ディレクター、ラドー・ニコロフ氏は無料アドバイスのねらいを語る。

 またIBMは、無料のテレマーケティング・キャンペーンと広告宣伝費のディスカウントを通じて、パートナーの製品宣伝活動も支援する。さらに、IBMのセールス・スタッフによる支援プログラムも提供する予定だ。IBMは世界30カ所に「イノベーション・センター」を設置しており、パートナーは同センターに直接出向くか、あるいはオンラインで支援を依頼できるという。

 パートナーに対するこうした支援策は、IBMが昨年実施した「WAS CEパートナー・イニシアチブ」に基づいている。ニコロフ氏は、「昨年は300社以上のISVとSIer(システム・インテグレーター)が、同イニシアチブを通じてWAS CEベースのアプリケーションを開発した」と述べるとともに、同イニシアチブにDB2 Express-Cを新たに加えたことを明らかにした。

 IBMは、WAS CEの具体的なダウンロード数を明らかにしていない。ただ、ニコロフ氏によれば、JBoss(レッドハットの一部門)が提供しているアプリケーション・サーバに匹敵するという。

 WAS CEは、IBMが2005年に買収した米国グルーコード・ソフトウェアのJavaアプリケーション開発プラットフォーム「Gluecode JOE」の後継に当たるもので、アパッチ・ソフトウェア・ファウンデーション(ASF)が提供している「Geronimo」をベースとしている。Gluecode JOEは、ASFが当時開発していたオープンソースのコンポーネントによって構築されているが、そうしたコンポーネントの一部は、もともとはIBMがASFに寄贈したものだ。

 一方、DB2 Express-Cは昨年1月に提供が開始されたRDBMSである。オープンソースの「MySQL」をはじめ、オラクルの「Oracle 10g Express Edition」やマイクロソフトの「SQL Server 2005 Express Edition」などと同様、無料で手に入れることが可能だ。

 もっとも、IBMは現時点で、DB2 Express-Cをオープンソースとしてリリースすることは考えていないようだ。ニコロフ氏は「データベースのユーザーは、コードを見たりコードに手を加えたりすることにあまり興味がないように思う」と、その理由を説明する。

 IBMは、WAS CEやDB2 Express-Cを、商用のミドルウェア製品群「WebSphere」や基幹RDBMS「DB2」への移行を促す“呼び水”のようなソフトウェアと位置づけている。「まずはパートナーや顧客に無料で提供し、いずれ有料版のほうに移行してもらいたいというのが、われわれの考えだ」(ニコロフ氏)

 なお、WAS CEには組み込みデータベースの「Cloudscape」が含まれている。IBMはこれをデータベースというよりリポジトリと位置づけており、ニコロフ氏は「データベースとしての機能性で比べれば、DB2 Express-Cのほうが勝る」と語っている。

(チャイナ・マーテンス/IDG News Service ボストン支局)




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