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[米国]
IBM、System iシリーズでMySQLを正式サポート

MySQLアプリケーションからDB2のデータも利用可能に

(2007年04月26日)

 スウェーデンのマイエスキューエルと米国IBMは4月25日、同社のミッドレンジ・サーバ「IBM System iシリーズ」上でオープンソース・データベースの「MySQL」を稼働させることを可能にすると発表した。

 今週カリフォルニア州サンタクララで開催されているマイエスキューエルの年次ユーザー・コンファレンスで両社が明らかにしたところによると、IBMのミッドレンジ・サーバに標準データベースとして搭載されているDB2のSystem iバージョンは、MySQLの公認ストレージ・エンジンとしてサポートされることになる。

 マイエスキューエルによると、全世界で1,100万本が使用されているMySQLは、モジュラ・アーキテクチャをベースにしており、各種のアプリケーション・シナリオに基づいてストレージ・エンジンを切り替えて使うことができる。

 両社によると、System i(以前はAS/400と呼ばれていたが、その後iSeriesに改称された)を使っている企業は、DB2にデータを保存したままの状態で、オンライン機能やトランザクション機能をサポートするMySQLアプリケーションを実装することができるという。

 IBMのSystem iライン担当チーフ・ソフトウェア・アーキテクト、マイク・スミス氏は、双方の技術を組み合わせることに合意できたことで、「新しいアプリケーションで従来のデータを使ったり、従来のアプリケーションで新しいデータを使ったりすることができるようになる」と説明する。

 コンサルティング会社レッドモンクのアナリスト、ステファン・オグラディ氏は、「非常に興味深い提携であり、両社に大きな利益をもたらす可能性を秘めている」と評価している。

 「IBMは、DB2のストレージ・エンジンを使って広く普及しているMySQLプラットフォームにアクセスできる。一方、マイエスキューエルは、今なお高い人気を保っているSystem iプラットフォームにアクセスできる」(オグラディ氏)

 DB2は、OracleやマイクロソフトのSQL Serverと並び、大手企業で最も多く使われているリレーショナル・データベースの1つだ。しかし、保有コストが安く、人気が急上昇しているMySQLを中心に、DB2を大きく上回る対応ソフトウェアの生態系が形成されつつある。

 またマイエスキューエルは、主要データベース・ベンダーのインストール・ベースにも浸透しつつある。インディペンデント・オラクル・ユーザー・グループが、昨年6月に電子メールを使ってアンケート調査を行ったところ、回答を寄せたOracleユーザー269人の3分の1がMySQLを併用していることが明らかになった。

 IBMは、自社の販売代理店ネットワークやSystem i販売チームを通じて、MySQL Entepriseデータベースに対応するサービスとサポートのサブスクリプションを販売することにも同意しており、マイエスキューエルの有料顧客の拡大にも貢献すると見られている。

 同社のCEO、マーチン・ミッコス氏が4月14日の講演で明らかにしたところによると、同社の無料ユーザーと有料ユーザーの比率は1,000対1であるという。なお同社は、株式上場の準備も進めている。

 マイエスキューエルは今年1月、有料顧客を増やす取り組みの一環として、年額4万ドルの固定料金で、MySQLを何本でも導入できるサイト・ライセンス「MySQL Enterprise Unlimited」を発表している。ミッコス氏によると、この料金設定は、Oracleのシングル・プロセッサ・サーバ・ライセンスのコストとほぼ同じであるという。

 MySQL Enterprise Unlimitedは、ESPNやニューヨーク・タイムズ、トランスユニオンLLCなどの企業で採用されている。ミッコス氏は、今年第1四半期のMySQL Enterpriseサブスクリプションの販売本数は、前年同期の2倍になったとしている。

 マイエスキューエルはさらに、昨年秋にロールアウトしたリモート・ネットワーク監視サービスも最近アップデートしている。同サービスでは、顧客のファイアウォール越しにすべてのデータベース・サーバをスキャンして、正しい設定になっているかどうかチェックし、ベストプラクティスに近づける方法をアドバイスするというものだ。

 ミッコス氏は、同サービスについて、「サーバの構造がどうなっているのかわからないというユーザーの不安を解消し、アプリケーションの不具合にデータベースがどうかかわっているのかを調べるのに役立つ」と語っている。

(エリック・レイ/Computerworld オンライン米国版)




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