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オープンソースDBの成熟度を計る[前編]

各製品の長所と短所を知り、採用・導入のシナリオを検討する

(2007年09月18日)

企業でのオープンソース・ソフトウェアの利用が活発化している昨今、データ活用の基盤となるデータベースにおいても、オープンソースのRDBMS(リレーショナル・データベース管理システム)が採用されるケースが増えてきている。だが、自社の業務内容やITシステムの状況に合致する製品の選定、導入は決して易しいプロセスではない。前編となる今回は、代表的なオープンソースDBについて、その特徴や最新版の技術・機能の成熟度について見ていく。

木村明治
キムラデービー 代表

オープンソースDBの成熟度とプレゼンス

 日本国内のユーザーにおいて代表格とされるオープンソースDBと言えば、「PostgreSQL」と「MySQL」がまず思い浮かぶが、これら以外にもさまざまなDBが存在している。両DBと同じC/C++ベースでは、「Firebird」「Ingres」「SQLite」「Berkley DB」などがあり、Javaベースでは「Apache Derby(Java DB)」「HSQLDB」「H2」などがある。

 これらのうち、自社での利用に適したオープンソースDBはどれなのかを検討する際の指標として、野村総合研究所(NRI)が2006年8月に公開した「NRIオープンソースマップ」を紹介したい(図1)。これは、企業システムでの採用実績がある計24のオープンソース・ソフトウェアを、成熟度とプレゼンスという2軸での評価でマッピングしたものだ。


図1:NRIオープンソースマップ
*資料:野村総合研究所(NRI)「NRIオープンソースマップ」(2006年8月発表)http://www.nri.co.jp/news/2006/060808_1.html

 このNRIオープンソースマップでは5つのオープンソースDB(MySQL、PostgreSQL、Firebird、Ingres、Apache Derby)が取り上げられており、NRIの評価はいずれも「企業システムで使えるレベル」(成熟度、プレゼンス共に3ポイント以上)である。有名なMySQLとPostgreSQLはまだしも、他の3製品については、オープンソースDBとして登場したのがここ数年のことなのに、なぜ、成熟度についても一定の評価を得ているのかという点に疑問を持たれるかもしれない。

 新興のオープンソースDBにもこうした評価がなされた理由は、それらの「成り立ち」に起因する。これらは商用のRDBMS製品を源としてオープンソース化された(IngresとApache Derby)、もしくは商用製品から分岐した(Firebird)ものなのである。なお、主要なオープンソースDBの歴史については図2を参照されたい。

 最近では、いずれのオープンソースDBも、基本的にSQLの標準を意識した作りになっており、機能面での差異は小さくなる傾向にある。しかしながら、その成り立ちや開発ポリシー、プロセスの違いにより、それぞれ独自の特徴も少なくない。以下、主要なオープンソースDBについて、それぞれの最新バージョンをベースに、特徴や技術および機能面での成熟度について見ていくことにする。


図2:主要なオープンソースDBの歴史

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