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【インタビュー】
「SQL Server 2008で、IBM、オラクルにプレッシャーを与え続ける」

マイクロソフトの担当副社長、発売を前に気炎を揚げる

(2007年10月23日)

約9カ月前、米国マイクロソフトのセキュリティ/アクセス/ソリューション部門からデータ&ストレージ・プラットフォーム部門に異動し、コーポレート・バイスプレジデントに就任したテッド・カマート氏は現在、「SQL Server」全般に関する取り組み、なかでも(来年)正式出荷を控えた新バージョン「SQL Server 2008」の指揮に熱心に取り組んでいる。新任部署での主力製品のバージョンアップというチャンスに燃える同氏は、「性能とスケーラビリティを強化したSQL Serverは、(ライバルの)IBMとオラクルに今後もプレッシャーを与え続けることになるだろう」と、強気の構えを崩さない。そんな同氏に、SQL Serverのリリース・サイクル、ユーザーへのアップグレード・パス、サービスの要素、仮想化などについて聞いた。

ジョン・フォンタナ
Network World オンライン米国版

――SQL Server 2008ではデータ・ウェアハウス機能に重点が置かれているが、これは「大規模企業向けのデータベースではIBMとオラクルに一日の長がある」とする世間の思い込みを覆すためか。

 当社はこれまでも、あらゆる規模の企業に対応するデータ・プラットフォームを提供していくというアプローチをとってきた。実際、中規模企業向けの使いやすい製品を作れば、大規模企業の顧客にも喜ばれるものだ。スケーラビリティや性能の面でそれを証明しろと言うのであれば、いくらでも証明することができる。高度なトランザクション・スループットの面でも、もちろんデータ・ウェアハウジングの面でも、われわれはそれを証明することができるのだ。

 早い話、市場シェアや成長率を見れば、SQL Serverがあらゆる規模の企業に受け入れられていることは明らかだろう。

――SQL Serverを24カ月から36カ月という短期間(SQL Server 2005の開発には5年かかった)でリリースするという計画についてお聞きしたい。これによって、社内の開発プロセスにはどのような影響が生じたのか。また、新バージョンに搭載するはずだった機能などが変更されるといった事態は起きなかったのか。

 24カ月から36カ月というリリース・サイクルにしたのは、ユーザーに対して増分アップグレード・エクスペリエンスを提供することを選択したからだ。もし、前バージョンから全面的にアップグレードするのであれば、アプリケーションを書き直して同期を取ったりしなければ新しい機能(というか、SQL Serverの機能)は使えないが、増分アップデートであれば、手軽に新バージョンにアップグレードして直ちに新機能の恩恵に浴することができるわけだ。

 現在われわれが集中しているのは「SQL Server 2005」から「同2008」へのアップグレードだが、この開発に携わっている過程で、開発プロセスには「CTP(Community Technology Preview)」モデルへのシフトという変化が生じた。

 CTPでは、顧客が製品を評価し、われわれはそのフィードバックを受け取ることになる。そしてそれと並行して、われわれはそのリリースには含まれない革新技術に取り組むことができるようにもなる。このような開発モデルを採用しておけば、時間がかかるため現行のリリース・サイクルに間に合わないような革新技術も、次のバージョンできっちりと取り込むことができるわけだ。

――SQL Server 2005を利用していないユーザーがSQL Server 2008を導入するにはどうすればいいのか。

 顧客には、まずSQL Server 2005を導入するよう勧めている。それがSQL Server 2008を利用するための最良の方法だからだ。われわれはそれをサポートするためのアップグレード・エクスペリエンスに懸命に取り組んでいるところだ。まずSQL Server 2005を導入する――これが最も現実的な選択肢だ。

――次に、マイクロソフトが提唱している「エンタープライズのためのデータ・プラットフォーム」についてお聞きしたい。ユーザーがこのコンセプトを実践するためには、SQL Server 2008のほか、「Windows Server 2008」や「Visual Studio 2008」をそろえる必要があるのか。

 このコンセプトを構成する要素の多くが、当社製品の最新バージョンで提供されているのは事実だ。例えば、Visual Studio 2008や「.NET Framework 3.5」でも、データ・プラットフォーム向けの新機能が提供されることになる。一方、SQL Server 2008にVisual Studio 2005との親和性を持たせていることでもわかるように、当社は新バージョンで初めて実現される新たなシナリオを用意すると同時に、ユーザーの現行環境を積極的にサポートしていく考えも持っている。

――マイクロソフトのCEO、スティーブ・バルマー氏は今年7月、いずれマイクロソフトのすべてのソフトウェア製品がサービスの機能を備えることになると語った(関連記事)が、これはSQL Serverでは具体的にどんなかたちで実現されるのか。

 その件については、現在、顧客やパートナーと話し合っているところであり、将来の計画についてもまだ検討中の段階だ。ただ、今日のSQL Serverは、MSNおよびLive全資産のための構造化データ・プラットフォームであるということは言えるだろう。このほか、MySpaceなどのような当社の顧客も、すでにSQL Server上でサービス・インフラを稼働させている。プラットフォームについては、このような状況にある。

 一方、サービスの要素――SQL Server自体のサービスにしたり、あるいは今後われわれが展開するほかのサービスに付けたりすることになるだろうが――をどのようなかたちで提供するかについては、現在考慮中だ。

――SQL Serverは、仮想化にはどのように対処しているのか。

 今年初め、「SQL Server Enterprise Edition」のライセンス方式を変更し、基本的に無制限の仮想マシン上で走らせることを可能にした(編集部注:ライセンスはプロセッサ当たりであり、仮想マシン当たりではない)。

(Computerworld.jp)




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