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[国内]
サイベース、独自手法の「リアルタイムBI」を披露

DBの差分ログをベースにデータを抽出・蓄積

(2008年04月02日)

 サイベースは4月2日、「リアルタイムBI(ビジネス・インテリジェンス)の実現」と題した報道関係者向けの説明会を開催した。同社では、データ・ソースとなる基幹データベースへの負荷を軽減し、リアルタイム性を高めたBIソリューションを提案している。

 リアルタイムBIの“リアルタイム”とは、従来のデータ・ウェアハウス(DWH)などと比較したときの、データの抽出・分析に要する時間の短さを示している。具体的には、週次や日次といったインターバルでデータを抽出・分析する従来型DWHとは異なり、例えば1時間ごとに鮮度の高いデータを抽出するのがリアルタイムBIとなる。従来型のBIが経営層向けの意思決定支援システムであるとすれば、リアルタイムBIはいわば現場の担当者を支援する。

 もっとも、こうしたリアルタイムBIは新しい発想ではなく、サイベース自身も以前からリアルタイムBIに取り組んできた。しかし、従来はデータの抽出処理(レプリケーション)にかかる負荷が大きいという課題があった。

 サイベースのセールス・エンジニアリング部 部長、花木敏久氏によると、Oracleデータベースをデータ・ソースとしたケースでは、レプリケーションによって同データベースの性能が3分の1に低下することも過去にあったという。基幹データベース(データ・ソース)からDWHへのレプリケーション処理を夜間バッチで行うことが多いのは、こうした高負荷が理由でもある。

サイベースのセールスエンジニアリング部 部長、花木敏久氏

 データ・ソースに高負荷をかけないデータ抽出をどうやって実現するか。サイベースが採用した解決方法は、データ・ソースすなわち基幹データベースの差分ログを抽出するという手法だ。換言すれば、サイベースが提供するリアルタイムBIソリューションの大きな特徴はこの手法にある。「負荷を検証した結果、(データ・ソースとなる)Oracleデータベースの性能劣化度を平均で7.3%まで抑えることができた」と花木氏は語る。

 また、明細データを分析できるようにすることも、リアルタイムBIの実現に欠かせない要件の1つだった。複製データの格納先となるDWHサーバとして「Sybase IQ」を前提にしているのも、この要件を満たすためだ。「DWHは一般に汎用的なデータベースで構築されている。しかし、それらの現状の性能では明細データをそのまま分析するのは難しい」(サイベースのマーケティング本部 本部長、冨樫 明氏)

4つのコンポーネント

 サイベースのリアルタイムBIソリューションは、Replication Agent、ステージング・サーバ(Replication Serverとステージング・データベース)、DWHサーバという4つのコンポーネントから構成される。

 Replication Agentは、基幹データベース(データ・ソース)の上で稼働するエージェント・ソフトで、データベース・ログの差分を抽出するコンポーネントだ。いわば「(同ソリューションの)肝となるもの」(花木氏)である。また、Replication Serverはログから履歴データ登録用のSQLを復元し、DWHサーバは履歴データを登録・蓄積する。

 サイベースでは、各コンポーネントに当たる実際の製品として、Replication Agentには「Replication Agent for Oracle」、Replication Serverには「Data Integration Suite」、ステージング・データベースには「Adaptive Server Enterprise(ASE)Small Business Edition」、そしてDWHサーバには上述のとおりSybase IQを想定している。

 サイベースは今回のリアルタイムBIソリューションに大きな自信を持っているようだ。「本当のリアルタイムBIソリューションを国内で提供できるのは当社だけだと自負している。データベース・ログの差分をベースとする技術に長く取り組んできたのは、わたしの知るかぎりわれわれだけだ。この手法を採用したソフトウェアを10年以上にわたり販売してきたという実績もある」(花木氏)

(坂井直之/Computerworld)




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