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データ・マネジメント

[米国]
Google Miniが機能強化、文書の重み付けなどが可能に

「検索市場で勝ち続けるというグーグルの意欲の表れ」とアナリスト

(2008年05月28日)

 米国Googleは5月27日、中小規模(SMB)企業向けの検索アプライアンス「Google Mini」を機能強化したと発表した。クローリングと情報分類のための新機能を追加したとしている。

機能強化された「Google Mini」

 「ほぼすべての従業員がファイルを共有サーバに保存し、他の従業員がそれらにアクセスすることができる。Google Miniは今や、安全なクローリングとこうしたファイル共有を可能にした」と、Googleのエンタープライズ・プロダクト・マネジャー、サイラス・ミストリ(Cyrus Mistry)氏は同社ブログで述べている。

 Google Miniに追加された機能の1つは、文書に重み付けを付加する機能で、これにより、関連または類似した情報の重要度をランク付けできるようになった。

 「多くの顧客は、自社にとってどの書類がより重要であるかを知りたがっている。例えば、発表されたマーケティング・コラテラルのほうが、その初稿よりも信頼度が高いといったことだ。重み付け機能では、URLパターンにより、情報源の重み付けの高低を指定することができる」(Mistry氏)

 また、古さに応じて文書をランク付けする機能も追加された。Googleのブログによると、新たにバスク語やカタロニア語、ガリシア語、ギリシャ語、ポーランド語のヘルプ・ファイルや管理インタフェースも用意されている。

 ただし、スケーラビリティの増強は図られていないようだ。Google Miniでインデックス付けできる文書は最高で30万件であり、最高で3,000万件の文書を処理できる大規模企業向けの「Google Search Appliance」に比べると、かなりの差がある。

 今回のGoogle Miniの機能強化は、最近のうわさとは対照的な動きだと言える。GoogleがMiniの販売をやめ、ホスティング型の検索ソフトを投入するとのうわさがTechCrunchで報じられていたからだ。

 こうしたうわさは、IBMとMicrosoftがGoogle Miniの対抗製品をいずれも無料で提供していることが背景にある。一方、Google Miniは有料であり、その価格は2年のサポートと必要なハードウェアを含めて約3,000ドルからとなっている。

 TechCrunchでのうわさに関する問い合わせに対し、Googleの広報担当者は直接的な回答を避けつつ、「SMB向け検索ソリューションとしてのGoogle Miniへの当社のコミットメントは、今回の発表が証明している」と述べ、一連の新機能は顧客からの要望と市場の要請に応えたものだと強調した。

 調査会社Burton Groupのアナリスト、ガイ・クリース(Guy Creese)氏は、Google Miniに今回追加された機能について、「ハイエンドの検索システムではすでに提供されており、新機軸と呼べるものではない」としながらも、「検索の機能性をより高めるもの」と評価している。

 Creese氏は、たとえGoogleがそれらの機能を追加しなかったとしても、Google Miniの顧客が同社に反旗を翻すことはないとみている。だが、それでもGoogleが機能追加を行ったのは、コストに見合う価値を提供し検索市場で勝ち続けるというGoogleの意欲の表れだという。

 「競争相手はおそらく歯ぎしりしているだろうが、(Google Miniの機能強化は)検索市場全体にとって朗報だ。競合ソリューションも機能セットを強化しなければならなくなるからだ」(Creese氏)

 さらに同氏は、今回の機能強化は過去のGoogleの動きとも一致していると指摘する。「これはGoogleが以前、Webアクセス解析ツールに関して行ったことに似ている。同社が『Google Analytics』を絶えず強化し続けたことで、エントリー・レベルの解析ソリューションと位置づけられているにもかかわらず、同ツールはかなり機能が豊富になった」

 Googleの動きを注意深く追っている検索アナリスト、スティーブン・アーノルド(Stephen Arnold)氏も、Google Miniの機能強化を「洗練された機能が十分に顧客を喜ばせることができるというGoogleの自信を示すもの」と語った。

 ただしArnold氏は、スケーラビリティの面でGoogle Miniが強化される可能性については、ビジネス上の理にかなっておらず見込みはないと考えている。「絶対に行わないだろう。すべての“箱”には、はっきりした限界があるものだ」(Arnold氏)

(Chris Kanaracus/IDG News Serviceボストン支局)




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