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[世界] 【IDC調査】
増え続けるストレージの電力・冷却コスト、2007年は全世界で13億ドルを突破

依然としてストレージ需要は旺盛、電力コストも増加の一途へ

(2008年06月27日)

 米国の調査会社IDCが先ごろ発表した調査リポートによると、世界中のストレージ・ドライブを稼働させるために使われた年間の電力・冷却コストは2007年に13億ドルを超えた。

 昨年、外部ストレージ・アレイ上で稼働していたハードディスク・ドライブの数は全世界で4,900万台以上あり、電力コストは毎キロワット時(kWh)7セントかかった。IDCでは、IT関連の電力供給および冷却にかかる負担は今後さらに増えると予測している。

 また、2007年までの過去10年間で、全世界の企業が購入したストレージ容量はおよそ14EB(エクサバイト)。今後5年間では、その8倍に当たる110EBのストレージが出荷される見込みだ。

 ただし、これらの数字は実際の全ストレージ容量よりもかなり少ないというのが実情のようだ。IDCの調査では、主にテストや調査・開発などに使用される、3点以下のディスク・ドライブを搭載したサーバやブレードを除外しているからだ。また、ストレージ・アレイに補助として追加されたディスクや、交換されたディスクなども含まれていない。

 ストレージ需要が高まっているにもかかわらず、個々のストレージの容量は依然として大きく増えていない。「テラバイト級のストレージ需要の増加率が50%を超える一方で、ストレージ・デバイスのキャパシティ増加率は40%以下というジレンマにIT管理者は直面している」と、IDCでアナリストを務めるデビッド・レインセル(David Reinsel)氏は指摘する。

 この問題の対策としては、ドライブやアレイの数を増やすか、SATAドライブを利用することが挙げられる。SATAドライブであれば、FC(ファイバ・チャネル)やSCSIなどのパフォーマンス重視型ドライブに比べて4倍量のストレージを供給できるからだ。

 企業の間でも、SATAドライブなど容量を重視したストレージに切り替える動きが活発化しており、この傾向は当面続くとIDCでは見ている。しかし、SATAドライブを導入することは、データセンター管理者が抱える部分的な問題の軽減にはなっても、限られたスペースや予算、電力・冷却の供給確保といった問題の解決にはならない。

 さらには、スピードなどの品質に関しても目立った向上は見られない。容量の急激な増加に対し、入出力スピードを示すIOPS(I/O per Second)はゆっくりとしたペースでしか向上しておらず、結果として1GB毎のIOPSは下がっていると、IDCでは説明している。

 「ストレージのむだをなくすシン・プロビジョニングや、重複データを除外するデータ・デデュプリケーションといった技術は、確かに電力コストの低減に一役買う。IT管理者は最終的に、パフォーマンスと効率のどちらを優先させるかという選択に迫られるだろう」(IDCの調査リポートより)

(Jon Brodkin/Network World米国版)




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