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データ・マネジメント

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【解説】
ITILを生かしたストレージ管理の新アプローチ

ベスト・プラクティスをストレージ管理にも応用し、“データの洪水”に備える

(2008年07月14日)

1990年代に人気を呼んだTVコメディ『となりのサインフェルド』に出てきた郵便配達人ニューマンの姿とストレージ管理者が、私にはだぶって見えることがある。ニューマンは仕事が延々と続くのを嘆き、こう叫んだ。「郵便が次から次へと押し寄せてくる」――。こうした状況は、データ量の爆発的な増大に対応しなければならないストレージ管理者にとっても、いまや同じようなことが言えるのである。

Jim Damoulakis
Computerworld米国版

 ITインフラを構成するさまざまな要素の中で、私が最大の課題だと考えているのがストレージである。ITインフラは、セキュリティ機能の向上、高度なサービスへの対応、コストの抑制という諸々の課題を抱えているが、データの急激な増加や保存データの効果的な分類手段の欠如、ほぼ無限のデータ保持期間といった複数の要因が絡み合い、いまやストレージの問題は他に類を見ないものとなっている。実際、ストレージ担当者たちは、押し寄せる“データの洪水”と格闘する日々を送っている。

 ストレージ担当チームは、効率的なデータ管理技術の開発を推進しているが、それだけでは不十分なのだ。

 そこでITIL(IT Infrastructure Library)などのベスト・プラクティス・フレームワークを活用し、プロセス改革に取り組むIT部門が増えている。これまでITILは、ヘルプ・デスクや資産管理のようなサービス管理機能を主な対象としていたが、新しいITIL V3は包括的なITサービス・ライフサイクル・フレームワークへと進化している。そのフレームワークには戦略/設計/移行/オペレーション/継続的改善が包含されている。

 では、ITILに基づくアプローチは、ストレージ管理にどのように役立つのか。その1つは、サービス・カタログの公開により、ストレージ担当チームが提供するサービスを明確化できると共に、その効果のほども把握できるという点だ。

 また、このアプローチでは、サービス品質とサービス提供コストのメトリクス(定量基準)も確立される。これは、将来的なプロジェクトでビジネス・ケース(投資対効果検討書)を作成する際に役立つほか、プロセス改善の基本的な目標とすることができる。さらに、プロセスの一貫性と反復性を確保することで、業務規範も徹底される。

 ITILの考え方をストレージ管理に適用することは、最初は大変だと思うかもしれない。ITILは従来、サーバ/ネットワーク/セキュリティに焦点を当てており、ストレージへの具体的な言及はほとんどない。

 だが、これまでのITILを応用して、ストレージ管理の各領域(キャパシティ・プランニング/調達・プロビジョニング/SAN構成管理のオペレーション・プラクティス/データ・リカバリなど)を評価すれば、プロセス改善の重要なポイントを発見することも可能である。

 難しく聞こえるかもしれないが、これらは十分に実行できることだ。プロセスおよびワークフロー開発はIT管理の中でも大変な作業だが、ITILのような枠組みのおかげで、多少なりともそれを容易にすることができる。現在の業務状況が変わらないかぎり、将来必要になるストレージ・ボリュームとその管理コストの予測は、もっと大変である。数年後に退職を予定しているのでなければ、今すぐ取り組みを開始するべきだ。

(Computerworld.jp)



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