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[米国]
マイクロソフト、DWHアプライアンス・ベンダーのデータレグロを買収へ

SQL Serverデータベース/データ管理プラットフォームの強化がねらい

(2008年07月25日)

 米国Microsoftは7月24日、株式非公開のデータ・ウェアハウス(DWH)アプライアンス・ベンダー、米国DATAllegroを買収する計画を発表した。最近のMicrosoftは、RDBMSの「SQL Server 2008」を核とする自社のデータベース/データ管理プラットフォームを、より大規模な環境での導入に適するよう強化するため、この分野のベンダーの買収を重ねている。

 Microsoftは先週、イスラエルのデータ品質管理ソフトウェア・ベンダー、Zoomixの買収を発表したばかりだが、このときと同様、今回も買収金額などの詳細は公表していない。米国カリフォルニア州アリソ・ヴィエジョ(Aliso Viejo)に本社を構えるDATAllegroの93名の社員は、ほぼ全員がそのままMicrosoftに移籍するが、元のオフィスでの勤務を続けることになる。Microsoftによると、DATAllegroの買収は今月末、もしくは8月初めに完了する予定だという。

 DATAllegroは、データ・ストレージとビジネス分析ソフトウェアを組み合わせたDWHアプライアンスを提供している。同社の製品はハイエンド向けで、大量のデータに対するクエリを高速に処理することができ、企業のニーズに応える拡張性と柔軟性を持ちながら、高い費用効率も実現しているという。

DATAllegroのDWHアプライアンスの構成。ハードウェアはDell製サーバ、EMC製ストレージからなり、データベースはオープンソースRDBMSのIngresを採用している

 Microsoftのサーバ&ツール事業部門シニア・バイスプレジデントのボブ・マグリア(Bob Muglia)氏は、7月24日に米国ワシントン州レドモンドで開催された金融アナリスト向けの年次コンファレンスで、「この買収により、ハイエンド・エンタープライズのDWHソリューションとも競合できる。現在、Oracleが提供している製品の規模をはるかに超えるだろう」と強調した。

 Microsoftの狙いは、顧客企業が、コスト効率の高いデータ管理およびデータ・マイニングをより簡単に実現できるよう、DATAllegroの技術を用いてSQL Serverの性能を強化することにある。なお、米国の市場調査会社IDCのアナリスト、ダン・ヴェセット(Dan Vesset)氏によると、MicrosoftがDATAllegroの技術を今後どう利用していくのかは、今年10月に開催される「Business Intelligence Conference」で、計画の詳細が明らかにされる見通しだ。

 ただし、MicrosoftがSQL ServerにDATAllegroの技術を統合するにあたっては、さまざまな問題をクリアする必要があるようだ。米国の市場調査会社Forrester Researchのアナリスト、ジェームス・コビーラス(James Kobielus)氏は、25日に発表したリポートで、DATAllegroのDWHアプライアンスはオープンソースのRDBMS「Ingres」をベースにしており、データベースの切り替えは技術的な障壁の一例だと指摘した。

 また同氏は、DATAllegroの既存の顧客が、統合による製品価格の上昇や、SQL Serverへの切り替えを嫌う可能性も高く、顧客ベースを失うリスクもあるとも語った。しかし、その一方で、Microsoftが、DATAllegroに欠けていた世界的な販売チャネルやマーケティング力、サポートなどを補完することは間違いないという。

 なお、Kobielus氏、Vesset氏共に、MicrosoftがDATAllegroを買収したことは、DWH市場において、大企業がニッチな小規模ベンダーの獲得を争う傾向が今後も続くことを示唆しているとの見方を示した。

 Forresterでは、Oracle、SAP、Hewlett-Packard(HP)といった既存のエンタープライズDWH製品ベンダーも、Microsoftに倣い、今後1年間はDWH市場における戦略的な買収を行っていくと予測している。またKobielus氏は、GreenplumやDataupiaなどのDWHに特化したベンダーが買収の対象となる可能性があると指摘した。

(Elizabeth Montalbano/IDG News Serviceニューヨーク支局)




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