【 ここから本文 】
データ・マネジメント
ソーシャルブックマークに登録 :
印刷用ページの表示
過去のあらゆるデータをリカバリできるデータ保護技術「CDP」
データ・ロスとダウンタイムの最小化をも実現
(2006年10月27日)
CDP製品の応用機能
以上、CDPの基本機能について見てきたが、ここではEMCジャパンの「RecoverPoint」を例にとり、CDP製品の応用機能を紹介したい。CDP製品の提供形態には、ソフトウェアとアプライアンスとがあるが、同製品は後者に属する。また、前述したCDPの分類で言えば、ブロック・ベースの製品に当たる。
本番システムへの影響を回避
上述したように、本番システムのホストから仮想レプリカをマウントしてアプリケーション全体をリカバリする場合には、本番システムのパフォーマンスに影響を及ぼす可能性がある。RecoverPointは、シスコシステムズのファイバ・チャネル(FC)スイッチと連携して、プロテクション・ドライバを本番システムのホストではなくスイッチ上で稼働させることで、その問題の発生を回避している。なお、今後は、ブロケードのFCスイッチもサポートする予定である。
変更履歴のリモート・サイトへのコピー
RecoverPointは複数の機器間でデータをリモート・コピーすることができる( 図5)。したがって、異機種のストレージやホストが混在した環境でも、リモート・サイトにRecoverPointを用意して変更履歴データをローカル・サイトからリモート・サイトにコピーすることで、変更履歴データのディザスタ・リカバリが実現される。
| 図5:EMCジャパンの「RecoverPoint」におけるリモート・コピー機能の仕組み |
最適なデータ保護対策はCDPと既存技術の併用
現在、すでに10社近くのベンダーからCDPをうたった製品が市場に投入されている。しかし、保護対象のアプリケーションやホストOSの制限など、各社の仕様に差があることに加え、製品の完成度もまちまちなため、CDP製品の選択には十分注意が必要である。
すでに、いくつかの調査会社が、今後CDP市場は拡大するとの予測を発表しているが、CDPが従来のバックアップ/リカバリ技術を駆逐する日は来るのだろうか。技術的に見れば、その可能性はある。しかし、CDPは既存のデータ保護技術よりもRPOを短縮させデータ・ロスを最小限にとどめるという長所を有する反面、数週間前の状態に戻すといったRPOが長期間にわたる作業には不向きだと言わざるをえない。というのも、常時データの変更履歴を記録するCDP用ストレージに長期間のデータを保存しておくことは、容量の面から現実的ではないからだ。逆に、従来のデータ保護技術の場合、アーカイブを活用することで古いデータのリカバリにも対応可能である。したがって、データ保護を徹底し、ビジネス・コンティニュイティを確保するためには、CDPと従来のデータ保護技術は今後もそれぞれの短所を補完する形で併用されることになろう。



























