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[米国/スウェーデン]
IBM、ALMソフト大手のテレロジックを買収
組み込みソフト開発事業を強化へ
(2007年06月12日)
米国IBMは6月11日、スウェーデンのソフトウェア開発ツール・ベンダーであるテレロジックを、52億スウェーデン・クローネ(7億4,500万ドル)で買収する計画を発表した。
テレロジックは、アプリケーション・ライフサイクル管理(ALM)製品のベンダーとして知られており、ビジネス・プロセス管理ツールなども提供している。同社の顧客企業は、航空宇宙や防衛、通信、電子機器といった業界を中心に約8,000社に上る。
IBMは、スウェーデンの独立会社を通してテレロジックに買収の申し入れを行った。これを受けて、テレロジックは株主に対し、1株当たり21スウェーデン・クローネの現金公開買い付けの申し入れがあったことを発表。この株価は、買収のうわさが流れ始めた5月31日の終値よりも21%高になる。
買収成立には規制当局およびテレロジック株主の承認を必要とする。IBMは買収成立後、テレロジックをラショナル・ソフトウェア部門の傘下に置く予定だという。
| フロリダ州オーランドで開催中の「IBM Rational Software Development Conference 2007」会場において、テレロジック買収に関して記者団の質問に答えるダニー・サバー氏(米国IBM ソフトウェア・グループ ラショナル・ソフトウェア部門 ゼネラル・マネジャー) |
テレロジックの会長であるボー・ディマート氏は声明の中で、「IBMとの合併により、当社は事業をワールドワイドに拡大し、複雑なソフトウェア開発のためのより充実した製品ラインを提供する」と述べている。
一方、IBMのラショナル・ソフトウェア部門ゼネラル・マネジャー、ダニー・サバー氏は記者会見で、従来のIT分野を超えたエリアでもソフトウェア開発を強化しつつあるIBMにとって、この買収は大きな意味があると強調した。同社では特に、自動車や電化製品、軍装備品などをターゲットとする組み込みソフトウェアが成長を見せているという。
「複雑なシステムの構築には組み込みソフトウェア開発が不可欠だ。ソフトウェアを基軸とする当社にとって、テレロジックのソフトウェア開発技術は役に立つだろう」(サバー氏)
IBMは、両社製品の組み合わせ例として、メディア機器や家電製品、セキュリティ・システム/照明などを一括してコントロールできるコンシューマー向けスマートホーム・ネットワークの構築を挙げた。
調査会社オバムの主席アナリスト、ボラ・ロティービ氏は電子メールでのインタビューに答え、「テレロジックを獲得したことで、IBMは競合企業に後れを取っていた組み込みソフトウェア開発事業を強化できる」と述べ、今回の買収を「大きな可能性を秘めている」と評価した。
さらに同氏は、この買収がIBMのALM関連事業を支えると見ている。「IBMはEA(エンタープライズ・アーキテクチャ)分野に対応できる事業をまとめようとしてきたが、今までのところアーキテクチャ管理の視点しか持っていなかった。テレロジックは1年半前に、買収によってEAツール『System Architect』を手に入れているため、その問題も解決できる」(ロティービ氏)
サバー氏によると、IBMは年々ソフトウェア部門を中心に事業を拡大している。同社は過去5年間に約160億ドルを費やし、60以上の企業を獲得してきた。テレロジックについては、2003年にラショナルがIBMの一部門となって以来、同部門で5件目の買収となる。
(ジェームズ・ニコライ&グラント・グロス/IDG News Service ワシントン支局)
- IBM(米国)
- http://www.ibm.com/
- テレロジック(スウェーデン)
- http://www.telelogic.com/
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