【 ここから本文 】

データ・マネジメント

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示


データ・マネジメント

[米国]
モジラ、Thunderbird切り離し計画へのグーグルの関与を否定

「グーグルとの提携維持が切り離しの理由ではない」

(2007年07月30日)

 米国モジラ・コーポレーションのCEO、ミッチェル・ベイカー氏は7月26日、グーグルとの提携維持が電子メール・クライアント「Thunderbird」の別組織化の理由だとする批判に反論した。同氏は、グーグルとの提携とThunderbirdプロジェクトの独立とはまったく関係がないと強調している。

 ベイカー氏は7月25日、モジラ・ファウンデーション傘下の営利部門モジラ・コーポレーションが、Thunderbirdをモジラから切り離し、オープンソース・ブラウザの「Firefox」のみに注力することを検討中だと自身のブログに記した(関連記事)。

 これに対し、同ブログにはその後、Thunderbirdに関するモジラの決定と、グーグルがWebメール・サービス「Gmail」に力を入れている事実とを結び付けたコメントが多数書き込まれた。例えば、ボーン・リードを名乗るユーザーはこう記し、モジラの方針を批判している。

 「グーグルは、モジラ・ファウンデーションの主な出資者であると同時に、GmailとGoogle Appsを通じてエンタープライズ・グレードの電子メール・エコシステムの開発と販売を強力に推進している。このためグーグルは、Outlook/Exchangeを捨ててグーグルに移行したいと考えているユーザーの『背中を押す』ため、Thunderbirdの開発を中止させたり、遅らせたりしたいと考えているのではないか」

 またマーク・ルスト氏は、「少し警戒心が強すぎるのかもしれないが、とにかく一般家庭のユーザーをWebベースのGmailに移行させたいとグーグルが考えていることは間違いない。こうしたことから、スタンドアロン・メール・クライアントのThunderbirdとモジラとの結び付きを断つため、グーグルが圧力をかけた可能性はある」と指摘している。

 一方、こうした書き込みはまったく事実に反しているとベイカー氏は主張、26日夜にポストした反論コメントの中で、「(Thunderbiedをモジラから切り離すことに)グーグルがまったくかかわっていないことを可能なかぎり明確にしたい」としたうえで、こう述べている。

 「Thunderbird製品の計画やThunderbirdの売上げ、Gmailの製品計画やGmailの売上げなどについてグーグルに尋ねたことは一切なく、グーグルに意見を求めたこともない。(中略)Gmailに関するグーグルの計画――それがどのようなものであるにせよ、私は関知していない――は、今回の決定と無関係だ」

 リード氏も指摘するとおり、モジラにとってグーグルは重要な収入源だ。モジラは、Firefoxのデフォルト・ページと検索エンジンの両方をグーグルの検索サイトに設定することで、グーグルから年間数百万ドルを受け取っている。最近の数字は明らかにされていないが、2005年時点でグーグルはモジラにおよそ5,200万ドルを支払っている(モジラは2006年の所得申告データを公表していない)。

 Thunderbirdの開発を主導してきたスコット・マクレガー氏とデビッド・ビエンベニュー氏は、ベイカー氏が25日付けの書き込みで挙げた3つの選択肢のうち、3つ目の案に支持を表明している。この案は、インターネット・アプリケーション「SeaMonkey」のようなコミュニティ・プロジェクトとしてThunderbiedを独立させ、小規模なサービス会社を設立してユーザー・サポートを行うというものだ。

 マクレガー氏は27日付けの電子メールの中で、自身とビエンベニュー氏がThunderbirdの存続を望んでいることを明らかにし、「われわれと、われわれのコミュニティが消えることはない」と強調した。また同氏は、Thunderbirdをサポートする組織がどのようなものであれ、次のメジャー・バージョンとなる3.0の開発作業は継続されると明言した。

 ただし、マクレガー氏によると、モジラからThunderbirdを切り離す方法を決めるまでの具体的なスケジュールはまだ決まっていないという。

(グレッグ・カイザー/Computerworld オンライン米国版)




関連記事

▲ページの先頭へ戻る


Computerworld Special

「F5 ARXシリーズ」がもたらすデータ管理革命

ファイル・ストレージの仮想化でストレージ環境の運用管理負荷とコストを大幅削減

注目のホワイトペーパー

ラネクシー

30日でストレージ使用量の約30%を節減する、ラネクシーの「NORTHERN STORAGE SUITE V8」

ストレージ資産を最大限に活用し、不要ファイルによる容量のむだ使いを防止

変化に強いIT基盤構築のためのEAI活用術

変化に強いIT基盤構築のためのEAI活用術

システム間の差異を的確かつ迅速に吸収することがポイント


Weekly Ranking

集計期間:03/14〜03/20


データ統制

蓄積データのセキュリティに目を向けよ

ストレージ内のデータをいかに守るか?

オンライン・ストレージ・サービスが突然終了――そのときデータはどうなるのか?

データをクラウドに預ける前に知っておくべき前例

アーカイブすべきデータを見極めよ

保管するデータを取捨選択するポイントを考える

ビジネス・コンティニュイティでIT/IS部門が果たす役割

目指すは、ディザスタ・リカバリと事業継続マネジメントの“統合”

“孤立”した経営データを1つに統合――意思決定支援システムを刷新したトランスワークス

すべての経営情報を単一プラットフォームで提供する「Cube」を開発

“メール盗み見”の厳しい代償――罪の意識の希薄さが招くリスク

他愛ない行為が、刑事事件にまで発展するおそれも

ディザスタ・リカバリの迷路を解く

複雑な状況の中、自社にとってのベスト・プランにたどり着くためには

エンタープライズ・データを守れ

担当者が負担に押しつぶされず、企業にとって価値のある情報を保護するために

ILMの導入で、IT運用コストを引き下げろ!

ILMを成功裏に導入するための“6つのステップ”

全社レベルでコンテンツを“統制”する「ECM」

今日のコンテンツ管理製品分野における最注目領域

過去のあらゆるデータをリカバリできるデータ保護技術「CDP」

データ・ロスとダウンタイムの最小化をも実現

コンプライアンスを重視したメール運用管理の実際

ECM/CMSではカバーしきれない最重要コンテンツ

“完全なる”ペーパーレス・オフィスの実現に向けて

「もはや企業に選択の余地はない!」

キャッチアップ

EMC、IBM、マイクロソフトの3社、CMSの相互運用仕様「CMIS」を共同開発

複数ベンダーのCMS/ECMを連携させるための仕様で、2009年中には標準化の見通し

「データ・シャッフリング」とは何か――開発者が説く新データ・マスキング技術

機密データのセキュリティ確保と分析への活用を両立

米国小売企業の半数がデータ漏洩を経験――そのほとんどは公表されず

「われわれが耳にするよりはるかに多くの事件が起きている」

デデュープ、HDDスピンダウン、SSD――EMC幹部が最新技術を紹介

「ストレージ分野は今、正に大きな変革期を迎えている」

データ量削減の新アプローチ「リアルタイム・データ圧縮」の効能を知る

ILMを補完する新技術を活用し、ストレージの効率化を推進せよ

米国国税局の「高速/大規模データ・ウェアハウス」がもたらした効果

もうだれも確定申告はごまかせない?――総容量150TBものデータを管理分析

生誕10周年を迎えた「XML」――その普及・活用の進展度を知る

「もはや“空気”のような存在であり、必要不可欠なものに」

「分析は力なり」みずからの創意工夫で競争優位に立つ

構造化/非構造化を問わず、あらゆるデータからトレンドを得る

今、XMLデータベースが求められる理由

新たな利用領域を開拓しつつある第2世代の製品

エンタープライズ検索テクノロジーの「着眼点」

企業ITインフラ上での位置づけを押さえ、導入に備えよう

ビジネス・インテリジェンス

ビジネス・インテリジェンス最新事情

ビジネス・インテリジェンス最新事情

組織と“個”の知的生産性を高める

データベース・ウォッチ

データベースのトレンドを読む

データベースのトレンドを読む

進化するDBMSの実力と可能性

[連載]バックアップ新論

第1回:デスクトップのバックアップ

第1ステップはユーザーへの喚起

第2回:データセンターのバックアップ

まずは経営上のリスクとコストとのバランスを評価

第3回:メッセージのバックアップ

内部統制に必須の重要課題に取り組む

第4回:ワークグループのバックアップ

「バックアップの盲点」をいかに克服するか

第5回:PDAのバックアップ

ネットワーク・デバイスとして管理する

第6回:ブランチ・オフィスのバックアップ

常に変化する“標的”を的確に“キャッチ”する



Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国